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【春日賞争覇戦】村上義弘氏トークショー

2023/02/04(土) 15:45 0 16

奈良競輪「開設72周年記念・春日賞争覇戦(GIII)」は4日、3日目を迎え、場内ステージで村上義弘氏のトークショーが行われた。(アオケイ・石濱記者)
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トークショーに出演した村上義弘氏(中)

 ファンの前に顔を出したのは昨年10月の向日町セレモニー以来で約半年振り。

 その間村上氏は「自転車を見るのも嫌でした(苦笑)。競輪を辞めた瞬間、競輪から離れたくなった。過ごし方? 妻とか家族と一緒にいることが多かったですね。現役時代にできなかった家族孝行をさせてもらいました。いつもどこかに行くのも競輪ありきの生活だったので、初めて家族らしいことができたかな」と照れくさそうに近況報告をしてくれた。

 昨年末の平塚GP。近畿からは古性、脇本の二人が出場したが、どうやら現地まで応援にいったらしい。

「脇本と古性の応援で完全プライベートで見に行きました。2センターのスタンドからダッフルコートを着て見ていましたね。何度かお客さんに『お兄ちゃん?』って声を掛けられたけど、『違います』って言いました(笑)。選手としてGPに出ていたときの緊張感を思い出しながらファンの皆さんの熱気に感動しました。あの感じは選手達に伝えてあげたい」と新たな目線での生観戦に感激を受けた様子。

 GPは「脇本-古性の並びだったけど、気持ちは僕が3番手を固めていました(笑)。レース中は息が止まる感じで、脇本がゴールした瞬間『本当に優勝した!』って気持ちでした。ゴール後『脇本ー』、『古性ー』って叫んだら隣のお客さんに『やっぱお兄ちゃんじゃん』って言われて。バレちゃいました(笑)」

 そして話は引退を決めた瞬間に切り替わると本人は「この一年二年、良いレースができなかったし、ファンをがっかりさせたと思う。そんな中でも最後のレース(松阪FI)は自分で動いて番手を取って早めに追い込んだ。本来の勝つためのレースができたと思う。ああいうレースを見て欲しくて努力していた。最後になるけど、見てもらえて良かったなって。そう思った瞬間に続けるべきではないと思ったので」と引退を決心した理由を明かす。

 最後にファンのみんなへ本人の口から感謝の言葉を伝えた。

「近畿で色んな競輪を覚えて先輩や後輩に刺激をもらいながら良い競輪人生を送れたと思います。28年間、最初から最後まで全力でした。これだけ全力で取り組めたのはファンの皆様のおかげ。熱い声援、本当にありがとうございました!」

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