FI優勝にGIII完全優勝と最高のリズムで乗り込んできた野口裕史だが、「GIIIを獲った実感は全くない。どうですか？ と感想を聞かれても、普通ですとしか言えません(笑)」と強気なコメントは一切なし。

「自分はレースの内容を大事にしている。どれだけいい先行ができたか、3番手まで連れ込めたかが重要で、着はあとから付いてくるものだと思っている。だから今回もやってやります的な意気込みは全くないし、『お帰り』にならない程度に頑張ります」。

　最後に西武園で手にした高額賞金について聞いてみると、「思った以上に税金が引かれていて、こんなに持っていかれるの！ とビックリしました。僕の400万500万円であれなら、グランプリを優勝した和田健太郎さんはどうだったんだろう…」。

　賞金の使い道を聞くと、「ロレックスの時計です。5月3日が誕生日だったので奮発して100万円くらいのを買おうと思ったんですが、奥さんに『高すぎる！』と怒られて、グレードを落としました(笑)」と、包み隠さず教えてくれた。（アオケイ・長谷川記者）