2023/01/02(月) 22:00 0 16
立川競輪場「開設71周年記念・鳳凰賞典レース(GIII)」は4日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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競輪選手はオフがなく、グランプリが終わり中3日だが、S班5人が誰も欠場せず元気に参加。平原康多、郡司浩平、新山響平、新田祐大、佐藤慎太郎と豪華布陣。更に、昨年まで赤パンを履いていた清水裕友と吉田拓矢がいて、年始めから、夢の競演が見られる。
グランプリでは松浦悠士の分断に遭い、ライン総崩れになった北日本勢だが、GIII開催で、あそこまで厳しいレースは予想されない。新山響平が主導権を取り、新田祐大と佐藤慎太郎の突き抜けが一番買いやすい。
新田祐大にしてみれば、あれは良い教訓になったはずで、今年はヨコの厳しさも見せていきたい。グランプリは競輪祭の恩返しレースだったので、新山響平は、己の欲を出す走りでなかったが、単なる引っ張り屋ではない。逃げるにしても、自分の持つところから仕掛けたい。佐藤慎太郎は、昨年後半の落車過多で調子を崩していたが、気持ちは折れていない。
関東の大会だし平原康多からの狙いも十分。毎年、グランプリ、立川記念、大宮記念がルーティーンになっている。このシリーズが終わると、一息入れて、来月の高知全日本選抜に備える。相性の良い大会で過去3度の優勝。落車明けだが吉田拓矢、森田優弥、佐々木悠葵、菊池岳仁の関東の後輩をアシストする。
郡司浩平のスピードも魅力。もつれがあれば、あの捲りは日本一と言っても良い。グランプリでも、あわやの見せ場を作り、3着に届いた。今節は松井宏佑や北井佑季、野口裕史が同乗のケースは番手を回り、南関のマーカー陣は内藤秀久や追加の和田健太郎がいる。
この大会の連覇がある清水裕友も冬場の重たいバンクは得意。復権に向けて、今年は、最初からエンジン全開といきたい。中四国でガードするのは渡部哲男だ。
九州は偉大なる一発屋の北津留翼。この記念開催で優勝もあり、バンクとの相性も良い。若手の番手を回るケースも増えたが、やはり捲り一撃が魅力だ。
地元は鈴木竜士の存在感が光る。経営者としての二刀流だが、地元に賭ける気持ちも強い。連日、番組には恵まれそうで、前回平塚の落車も軽傷の模様。
中部近畿は自力型が少ないが、鬼のマーカーの南修二は絶好調だ。今期は2班でオール予選スタートになるが、渋太い走りで魅了させそうだ。