2021/05/01(土) 19:30 0 5
2連勝と気分よく勝ち上がり、初のGIII準決へ。挑戦者として挑んだ準決勝は石原颯のカマシに屈したが、最後まで踏み続けて3着を確保し、初のGIIIファイナルへと勝ち上がった。
「FI戦でもなかなか決勝に乗れない選手。それなのにここまで上がれるなんて。バンク練習に変えてから内容あるメンバーと一緒に練習ができている。皆さんに感謝したい」
久木原が走った準決9Rは、レース直前にどしゃぶりの雨がバンクをつんざいた。予想外のゲリラ豪雨にどうしたものかと神経をとがらせていたという。
「雨は本当に苦手なんですよ。だからいつもコンドル(熊本の競輪専門紙で社長は武田一康氏、専務は弟・武田圭二氏)に『雨じゃなければ久木原』ってレース総評を書かれるんです(笑)」
「コンドル」とは社長の武田一康氏による鋭い筆法が名物の競輪専門紙。渾身の予想に加え、鬼取材を下地に選手の極限にまで迫るその内容はすさまじく、ゲリラ的豪雨に負けないほどの勢いある情報が満載だ。
「社長、無事に克服しましたよ!」と久木原は、どうだ! と言わんばかりに、熊本の方角を向きながら笑顔で報告した。(netkeirin特派員)