2022/12/24(土) 10:00 0 3
netkeirinをご覧の皆さま、こんにちは!ミープロの香澄明希です。
ただいま伊東温泉競輪場で行われている開設72周年記念「椿賞争奪戦(GIII)」。24日に行われる準決勝の予想コラムを担当させていただきます。
この伊東記念は今年最後の記念競輪。そして、クリスマス真っ只中の開催。出場されている全ての選手が1着をとって、ファンの皆さまのサンタクロースになると意気込んでいることと思います。私もたくさん車券を当てて皆さまのサンタさんになれるように頑張ります!よろしくお願いいたします。(今回の写真は少し前のサンタの写真を引っ張り出してきました)
事前情報ではライン決着がしやすいバンクとのことでしたが実際始まってみると中々そんなこともなく…。初日は雨が降っていたものの、風も穏やかで気温が高かったのですが、2日目は風が強く極寒。2日間でバンクの表情もかなり変わっているようです。
二次予選では実力者の捲りがしっかり決まっているようでしたが12Rでは優勝候補の深谷知広選手が8着と大波乱。837,660円車券が飛び出しました。天気予報によると24日は23日よりは風は穏やかそうですが一体どんなレースとなるのでしょうか。
【10R 15時25分発走】
ここまで5連勝中の嘉永泰斗選手。一次予選、二次予選ともに力の違いを見せつけ2日とも押し切って1着。番手には一次予選でワンツーを決めた田中誠選手がつきます。
さらに、一旦これがS班最後のレースとなる宿口陽一選手は、二次予選で7番手からのスパートで上野優太選手のけん制を受けながらも3着に。さすがS班といった走りに画面越しでもお客様の大きな歓声が聞こえました。
同じく二次予選で7番手からの捲りを決めた小松崎大地選手は前走大宮FIで優勝しており、調子の良さが伺えます。今年のGIでは3度決勝に進出しており、安定感も抜群。
スピード勝負が求められる33バンクですが、今年のマスターズ世界選手権35〜39歳スプリントで優勝した伊藤信選手からも目が離せません。
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【11R 16時00分発走】
実はここまで伊東競輪場をホームとする選手が優勝したことがない伊東記念。これまでnetkeirinさんのインタビューでも私のコラムでも何度も選手の皆さまの地元記念へかける想いに触れてきましたが、準決勝進出者のなかで伊東競輪場をホームバンクとする唯一の選手が大石剣士選手です。
地元静岡の渡邊雄太選手、岡村潤選手を番手につけ、気持ちの入ったレースをしてくれること間違いなしかと。
また野原雅也選手の奥さま、小川美咲元選手の地元も伊東競輪場とのことで野原選手もご家族の想いを乗せて一層気合が入っていそう。
初日特選では強豪選手がひしめくなか、単騎で9番手から打鐘でスパートしあと一歩で逃げ切れたレースを。そして二次予選では中団を確保しあざやかな捲りを決め、2日ともバックポイントをとっての2,1着。準決勝ではどんな戦法を見せてくれるでしょうか。
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【12R 16時40分発走】
ナショナルチーム対決の12R。ナショナルチームの拠点が伊豆にあるため、中野慎詞選手は岩手所属ながら静岡は準地元のように感じているとのこと。
そのスーパールーキー、中野選手は今月京王閣競輪場で行われた後閑信一名輪会杯&報知新聞社杯から目下5連勝中。一次予選では前受けからのつっぱり先行、二次予選では残り2周で7番手から一気に前に出て逃げ切りを決めています。
さらに初日のインタビューではペース配分を見直して翌日以降はラインで決まるようにしたいと余裕のコメント。レースにもインタビューにも余裕を感じられる中野選手が負けるところを想像するほうが難しそうです。
番手につくのはアテネオリンピックの銀メダリストでもありグランプリを2度制した伏見俊昭選手。新旧ナショナルチームの連係です。
そしてもう1人ナショナルチームに所属しているのが、先輩でもある山崎賢人選手。
山崎選手は自分が勝つレースよりラインを重視した走りをする印象が強いですが、初日特選では自身は8着ながら番手の中本匠栄選手が3着に入っており、2日目もラインでワンツースリー。準決勝では再び中本選手との連係です。
その中本選手は初日特選では小原太樹選手をけん制しイン粘りを繰り出した山崎選手をアシスト、二次予選では諸橋愛選手のけん制にも負けず2着とさすがの仕事ぶり。今レースでもきっちりと番手の仕事をみせてくれるものと思います。
3番手の上野優太選手は二次予選では中野選手の番手で戦いスピードにも対応。後ろからくる宿口選手もしっかりブロックし、中野選手の一着に貢献しました。
競輪で戦うのは初めてという中野選手と山崎選手。どちらに軍配があがるのか今から楽しみです。
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