2021/04/30(金) 20:30 0 1
2日目の二次予選の石原颯は狙い済ました青板過ぎのカマシ。出足抜群の踏み出しもあって軽々と逃げ切り勝ちした。ピンピンでの勝ち上がりに「後ろの(福島)武士さんを思い切りちぎるつもりで駆けたら付いてきたので、思わずクソって言っちゃいました(笑)」と口も滑らかだ。
こんな冗談が言えるのは福島が同県の先輩であり練習を共にする、"心通う間柄"だから。福島武士も「(石原が)タレかけたので直線で抜けると思ったら、すごい勢いで踏み直された。アイツ、自分に抜かれないように流していたんです。ま、強かったし勝ち上がれたしいいですよ」と大人の器量で後輩を持ち上げた。
だが、「作戦で前受けがいいと言ってきたので、そこは被る可能性もあるし危ないぞ、とそこだけアドバイスしました」と要所はしっかりと締めた。福島は四の五の言わずにノビノビと駆けさせた方が持ち味を発揮できる石原の操縦方法を心得ている。
準決はお互い別々になったが「決勝で現地合流しよう!」と福島はやさしく石原に語り掛けた。(netkeirin特派員)