2022/12/11(日) 18:00 0 21
本日からnetkeirinでは、12月30日に平塚競輪場で開催されるKEIRINグランプリ2022出場選手を日替わりで特集していく。初回は11月の競輪祭を制しグランプリ初出場となる新山響平選手。グランプリ出場までの道のり、選手としての特徴、ファンからの応援メッセージを紹介する。(構成:netkeirin編集部)
2022年1月、netkeirinお正月スペシャル企画「2021年の名勝負と2022年のイチオシ選手」で競輪解説者・吉井秀仁氏が名前を挙げたのが新山響平。吉井氏は『去年のベストレースは弥彦GIの準決勝! 新山響平の逃げしかねえ! それに今年ブレイクすると思ってるのも新山なんだよ。年明け早々、オレの原稿は“新山尽くし”になっちまうよ!』と笑っていた。
吉井氏が名勝負に選んだ2021年の弥彦・寛仁親王牌準決勝では郡司浩平、古性優作、中川誠一郎らを相手に逃げ切り勝ち(大槻寛徳とワンツー)を決め、次月の小倉・競輪祭も躍動を続け、準決勝でも果敢な先行勝負。見事な逃げ切り勝ち(渡邉一成とワンツー)を披露した。決勝でもスタイルを貫き逃げた新山だったが、同期のライバル・吉田拓矢が優勝となり、惜しくも2着。GI制覇にあと1歩及ばずも競輪ファンに強烈な存在感を示した。
そんな2021年が明けて2022年、ファン投票20位で出場した西武園・オールスター競輪では決勝に乗り、最終4角は松浦悠士に続き2番手で直線に入るも失速し5着。ここでもGI初制覇ならず。ファンからの「惜しい」や「あと1歩」の声も一段と大きくなった。
そして後半戦、約3年に渡るナショナルチームの活動に終止符を打ち、競輪に専念することを決意、公表。そして迎えた競輪祭では自信を体現するかの走りを見せつけながら勝ち上がり、グランプリをかけた大一番では新田祐大の番手に。決勝の勝負所では躊躇なく踏み出していきゴール、栄光のガッツポーズを披露し、インタビューでは同地区の仲間への感謝を述べた。
今年ここまで小倉・競輪祭(GI)と岐阜競輪・日刊スポーツ杯(FI)の2度の優勝。いつの大舞台でも主導権を獲ってきた新山響平、初出場となるグランプリでも持ち前の勝負度胸で沸かせて欲しい!
107期の卒業記念チャンプの新山の最大の武器はスピード地脚を活かした先行力。ナショナルチーム所属時は短距離種目だけではなく中距離種目にも取り組んだ。新山の師匠は“ロスの超特急”こと坂本勉氏。坂本氏は1990年のKEIRINグランプリを逃げ切り優勝している。新山がラインの先頭で走るとすれば、師匠に続いての逃げ切り優勝に期待がかかるだろう。
最後に、現在netkeirinで公開中の投票企画「競輪ファンが選ぶ KEIRINグランプリ2022注目選手」で新山選手に寄せられたコメントを紹介する。
「東北の新星! 地元期待の選手! 頑張れ新山響平!」
「全力先行のレーススタイルが、応援せずにいられない!そして何より強靭な脚力に裏打ちされたレーススタイルは、好み!」
「若い力とタイトルを獲った勢いのまま頑張って欲しい。初出場でどんなレースをするのか。行くのか?行かないのか?行けないのか!」
「競輪祭でのラインの絆や、それに謙虚に感謝する新山選手の姿に感銘を受けた。近畿の牙城を崩しそうな彼の存在が今年のグランプリを面白くしてくれそう」
「顔も走りもカッコイイ!」