3年目に突入した永塚。デビューした当初から『3年後にはグランプリに出たい』と目標にしていたそうだ。

　ただ、着々と成績を上げていく中で昨年は2度の落車。復帰してから調子が戻ってきたと思ったら落車と苦しい一年。

　順風満帆とは言えないかもしれないが、今年に入ってからは落車もなく近況は安定した成績を収めている。

「去年は落車で半分くらいしかレースを走れなかった。良くなったら落車をして…　いう感じだった。ただ、今年に入ってからは無事に走れているし、目標にしていた賞金1,000万には届きそうなので一安心」

「予定通りにはいかなかったけど、急いでも仕方ない。一歩一歩、目の前の課題を解決していかないとね。最近は安定して決勝に乗れているけど、決勝で大敗が多い。あとは点数を上げていくためには予選でも1、2着で勝ち上がらないと。まだまだ課題はいっぱいです」と苦笑いを浮かべながらも先を見据えている。

　前走の和歌山開催は競輪祭の裏開催ということもあったが、完全優勝で迎えた今開催。

　前検日の指定練習後には500バンクが久々なので違和感があると少し不安を感じていた。

　初日は3着スタートと悪くはないが、永塚の前に入った高橋梨香の捲りを追うような形となった。

「いつもなら反応して仕掛けられるところも反応できなかった。マーク戦だったので、感覚はなんとも…」と眉をしかめた。

「3連単が自分の頭から売れていたし、人気になっていたから買ってくれたお客さんに申し訳ない。一走して刺激が入ったので、明日は1着を取れるように頑張りたい」と気合は十分だった。まずは決勝に向けて2日目の走りに注目したい。(アオケイ・宮本記者)

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