2022/11/15(火) 12:00 0 9
富山競輪の「施設整備等協賛競輪in富山 富山湾カップ(GIII)」は17日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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今節はGIIIの協賛レースで、直後にGIの小倉競輪祭があり、S班や超ビックネームは不在。2班の先行選手の優勝も予想され、流れを読むのが難しいシリーズ。
追加で松山GIIIを制した福田知也が入り、北井佑季との神奈川コンビが主力となる。福田知也は直前の四日市ナイター記念でも優出。マーク屋でなく、追い込み屋であるが、今のレース形態にマッチしている。北井佑季は9月開催の地元平塚で初優勝。しかも新田祐大を破っての優勝だし価値があった。京王閣記念でも優出して、単騎でなければ、もっとインパクトを残す走りを演じていたはず。直前の高松FIは予選で飛んだが、勢いが止まった訳ではない。
南関は他にも大砲の野口裕史や大石剣士もいて、最終的に決勝が南関シリーズになる可能性もある。野口裕史、近藤隆司、中村浩士の千葉勢。北井佑季に福田知也、東龍之介の神奈川トリオ。大石剣士に東日本の選手がマークしての3分戦も現実性も帯びている。
淡泊さもある取鳥雄吾だが、大レースの実績もあり、軽視は出来ない。中四国のラインの貢献度を考えれば、松浦悠士が面倒を見て、大きなレースを獲らせる可能性もある。それぐらい、注目されている自力選手だ。今は防府で出稽古中で、清水裕友と一緒にトレーニングをやっている。短走路だし、2周先行でも持つスタミナはある。
番手は同県の三宅達也。優しさと人の良さで有名な選手。自分の着順より、前を庇う事を生き甲斐にしている。門田凌が勝ち上がれば四国とは別線になるが、取鳥雄吾に高原仁志、北村信明がマークする可能性もある。
中部地区の大会だし竹内雄作もモチベーションは高い。唯一、獲っているビッグレースが富山で行われた共同通信社杯(GII)。ベテランの域に入ってきたが先行の姿勢を崩していない。皿屋豊が欠場になったので、更に責任感も増えてきた。うるさ型の吉田敏洋が司令塔で、地元宮越孝治もハッスル必至。
北日本は幸せ配達人の飯野祐太や根本哲吏、坂本周作が1班の機動型。これをベテラン陣が支える布陣。大森慶一、竹内智彦、高橋陽介、齋藤登志信と、そこそこ脚のある追い込みが揃っている。
関東はGIIIで3回優勝している山岸佳太のパワー駆け。10月開催の松山GIIIで落車したが、裏開催のGIIIは実績あるし、意外と勝負強い。やや脚落ちしている芦澤辰弘がガードするが、強気な姿勢は崩していない。
九州は上田尭弥や伊藤旭の機動型に、復調気配の坂本亮馬や大塚健一郎が後ろを回る。大塚健一郎が付けば、自然と機動型の仕掛けは早くなるのは周知の事実だ。
近畿は1班に正規の斡旋がなく、2班の選手ばかり。富山だけでなく石川も地元選手の扱いになるので松崎貴久、表大暁、北野武史、八日市屋浩之は地元戦で熱く走りたい。
※高橋陽介選手は欠場となりました(11/16)