服部といえばサドルが極端に前に出た前乗りの自転車に乗っていたが、サドル先端部の位置に関する規定が実施され、サドルを前に出すことができなくなった。そして試行錯誤の末にサドルの先端を極端に下に向けたセッティングにして、前乗りと同じペダルの踏み方に近づけた。

「オレはあと5センチ前に出して乗っていたから、今の自転車はまったく別ものみたい。サドルの規制が入ったから今の成績になってしまったよ」。

　個性的な乗車フォームでGI出場も経験している服部を知っているだけに、今の点数は寂しいばかりだ。(アオケイ・伊藤博記者)