2022/11/05(土) 18:00 1 13
村上義弘、三宅伸のタイトルホルダーが相次いで引退した。高谷雅彦はGIに手が届かなかったが、かつて一世を風靡した先行選手。お膳立ても揃い、いつタイトルを取ってもおかしくないと言われた。
だけど、優しい性格からか、鬼に成り切れず、あと少しのところで取り逃がしてしまった感じだ。高谷雅彦は「村上にしても、伸さんにしても、何でみんな辞めてしまうのかな(笑)。走っていて、こんなに楽しい事はない。お金では変えられない喜びもある。弱い姿を見せたくないという気持ちも分かるけど、こっちは、そんなプライド、とっくの昔に忘れてしまった(大笑い)」。
青森競輪場の今年1年の売り上げは323億円で、親王牌が開催された平成13年度の352億円に匹敵。コロナ禍で、巣ごもり需要はあったかもしれないが、選手会の役割も大きいと思う。
「選手会として、お客さんの為に色々やっているけど、評価はどうなのかな…。競輪界の底上げの為に、業界全体で考えていかないと」。
選手会の支部長でもあるから、業界の事も熟知しており、逆に競輪界の未来を憂いている。泥臭く、生涯現役が一番似合うが、選手会の役員としての役割も大きい。(町田洋一)