2022/10/22(土) 19:00 0 4
まさに衰え知らず。3場所前の川崎で完全優勝を飾った高谷は「完全優勝? いつぶりかなんて全く覚えてないよ(笑)。前の頑張りのおかげ。初日は栃木の上川直紀君がジャンからカマしてくれて、差してワンツー。準決勝と決勝は宮城の菅野航基君が果敢に走ってくれた。前の選手の頑張りに尽きますよ、本当に」と話す。
「まぁでも… 絶好の展開になったとき、チャンスが来たときに、そのチャンスを掴めるように準備をしておかないと。何事においてもそうだけどね」。
百戦錬磨のベテランレーサーが口にする言葉には重みがある。
「それにさ、番組によっては自分で動く準備もしておかないといけない。そうそう、それこそ前回に立川を走ったとき、2月かな。最終日は自分が逃がされて、逃げ切っちゃった(苦笑)。やるでしょう、51歳だよ? アハハ」と豪快に笑う。
その逃げ切り勝利が通算598勝目。立川に次いで参戦した広島(FII)で2日目、最終日と連勝すると「通算600勝」を達成。その後も白星を積み重ね、現在の勝利数は616勝にも及ぶ。(10月22日現在) しかも、去年の20勝を上回るペースで今年21勝目というから驚きだ。衰え知らず、それどころか進化している…!?
そんな高谷は初日は特選スタート。メンバー構成は今井聡-高橋広大の関東勢、酒井拳蔵-上田裕和の中近勢、そして後藤悠-三浦雄大-高谷雅彦の東北勢で3分戦。
「普段から三浦君は前で頑張ってくれているからね」と並びの経緯について明かす。続けて「後藤君も積極的で強い選手だし、自分は3番手からチャンスを狙って頑張ります」と締め括った。
自身のSNSの紹介文に高谷は自らを「競輪選手30年目の初老レーサー」と記すが、老け込むにはまだ早い! 今節もベテランレーサー・高谷の活躍に期待だ。(アオケイ・八角記者)