2022/10/10(月) 15:00 0 17
松山競輪場で13日にナイター「道後温泉杯争覇戦(GIII)」が開幕する。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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S班不在のナイターGIIIで、絶対的な王者の脇本雄太も直前で病気欠場になってしまった。これで、かなり混沌としたシリーズ。誰を抜擢するか悩んだが、地元地区のビッグレースだし、徳島の犬伏湧也に期待してみた。
西武園オールスターでは落車欠場、名古屋の共同通信社杯では失格と、近況、波に乗れていないが、そのパワフルな走りは折り紙付き。ここに向けて万全な仕上がりとみたい。番手は地元の顔役・渡部哲男。あと10年早く、松浦悠士や清水裕友がいれば、間違いなくタイトルホルダーになっていた。中四国の自力選手が不毛の時期だし、時代が悪かった。地元GIIIに賭ける思いは誰よりも強く、久々の美酒も可能だろう。もちろん、自力選手の特権で、佐々木豪が犬伏湧也マークも考えられる。乗ってしまった時の佐々木豪は手が付けられないし、一次予選、二次予選はダイナミックな走りを披露したい。他に中四国地区の自力型は、世界に通用した河端朋之がいる。末の粘りを欠いているが、ダッシュは天下一品だ。
北日本は菅田壱道がビッグネームの一人。福井記念で復活の優勝をして、直前の小倉F1でも優勝。徹底先行の高橋晋也を使えるメリットがあり、3番手を阿部力也がガードする。元々、高橋晋也はナショナルチームのメンバーだし、長い距離をもがける。菅田壱道がシビアに番手捲りのシーンも目に浮かぶ。
近畿は脇本雄太の不在が痛いが、自力選手の駒は揃っている。高松宮記念杯で男になった岡崎智哉、早駆けの中西大、選手会の支部長に就任した稲毛健太と一発を秘める存在だ。
関東は山岸佳太や黒沢征治が前で頑張り、杉森輝大、武田豊樹、木暮安由が番手を回る。武田豊樹が最後にビッグを獲ったのが、2018年の当地のウイナーズカップだ。思い出の地である。武田豊樹と神山雄一郎の両巨頭がおり、今回の関東は脅威を感じる。
南関はPIST6では無類の強さを魅せる根田空史が自力勝負で福田知也がガード役。中部は人材不足で、九州も目立った選手は不在。ただ、坂本亮馬辺りは、往年の走りを見せつつある。
同時にガールズ競輪も3個レースの概定で行われる。56点の競走得点を持つのは鈴木美教、尾崎睦、柳原真緒、山原さくら。この4人に優勝は絞られそうだ。尾崎睦は失格過多でグランプリ出場は現実的に厳しい。それでも前回の平塚で児玉碧衣を破り優勝している。このメンバーの中では一番優勝が多く、今期、7回の優勝。鈴木美教は、優勝3回、準優勝3回。柳原真緒も同じく優勝3回、準優勝3回。山原さくらは優勝5回で、地元地区で番組には恵まれそうだ。あとは、地元で人気選手の佐伯智恵にも注目したい。的確な追い込みセンスで、決勝での確定板を目指す。