小林がTwitterで自転車競技者引退を表明したのは9月4日の事だった。7月玉野「サマーナイトフェスティバル」の初日に欠場し、8月西武園オールスター競輪内で行われた「ガールズドリームレース」をも休み、怪我の治療と復帰を模索していた頃だ。

「検査をしたら腸骨骨折が分かって。玉野の後は1か月寝たきりでした。迷いがあるなか、うっ憤やモヤモヤもありました。それに仙骨以外にも腰椎の疲労骨折が見つかったり。きつかったですね」と身も心もボロボロ。2016年から参加し6年間もの間、心血を注いだ自転車競技に別れを告げた。

　これからは競輪選手・小林優香として新たな一歩を踏み出す。
「シッティングから始めて、ケアをしながら練習ができました。佐世保を復帰戦にしたのは？ お医者さんからは11月をめどにと言われたけど自分の状態が上がっていたし、佐世保と武雄(29〜31日)と九州のあっせんが続いていたからです。再デビューのつもりで走りたいですね。楽しみの方が大きいです」と意気込みも新た。

　11月には小倉で「ガールズグランプリトライアル」が控えている。もちろん照準はそこへしぼっている。

「ただ、トライアルに出場しただけではだめ。競輪選手に戻ったからにはグランプリを目指したいし、大きな舞台で活躍したいんです」と復帰初戦を前に先を見据えて早くも勝負モードに入っていた。(netkeirin特派員)