2022/10/04(火) 19:15 1 7
松阪競輪場で開催される「蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」は7日に初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
▶蒲生氏郷杯王座競輪特集はこちら
過去5年の優勝者を調べてみたら、平成27年は鈴木庸之、29年は古性優作、30年は稲川翔、31年は村上博幸、そして昨年の地元浅井康太と続いている。
S班は佐藤慎太郎、吉田拓矢、清水裕友が参戦し、実質的なS班の浅井康太との4人での攻防になる。
まず、佐藤慎太郎。共同通信社杯の決勝で落車再乗。怪我の具合が心配されるが、走るからには、いつもの慎太郎節が聞かれよう。北日本で新山響平との連係を基本に、東のラインで吉田拓矢とのタッグも十分。新山響平は競技との相乗効果が出ていないが、ナショナルチームのメンバーでは一番長い距離をもがける。
吉田拓矢は青森記念で中野慎詞を破り優勝。直前の共同通信社杯では準決で失格したが脚の具合は問題ない。
吉澤純平との茨城タッグも人気の一角だ。
清水裕友はグランプリ出場に向けて賞金をアップさせたい。清水裕友が8位、吉田拓矢が13位の現況だ。清水裕友は明るい兆しがあり、残りの親王牌と小倉競輪祭で盟友・松浦悠士の手助けも見込める。
今節は徹底先行の町田太我と太田竜馬がいて、目標には事欠かない。
浅井康太のホームは四日市だが、松阪バンクに対する気持ちも強い。赤パン以上のプライドを持って走っており、自分の庭を汚される訳にはいかない。
いつもの様に援軍が手薄だが、本拠地の皿屋豊をリードしたい。古性優作や脇本雄太がいれば、近畿との同盟も可能だが、今節はメンバー的に厳しい。浅井康太にマークするのは中部で一番ガッツのある坂口晃輔だ。
近畿は三谷竜生のスピードが戻っており、山田久徳がマークして、穴党には見逃せない。三谷竜生は35歳だし、一時は、村上義弘の後継者と言われた男だ。
九州は熊本記念in久留米の直後でビッグネームは不在。南関は渡邉雄太と追加で入った内藤秀久の連係だが、捲りオンリーで展開に左右される。
2班の注目はド先行の野口裕史と、プチブレーク中の橋本優己だ。橋本優己が決勝で浅井康太の前で男になると、中部の大会だし盛り上がる。