2022/09/08(木) 12:00 0 5
青森競輪場で8日に初日を迎えた「みちのく記念善知鳥杯争奪戦(GIII)」。KEIRINグランプリに向けここでなんとか賞金を上乗せしたい郡司浩平。そのほか追加あっせんの清水裕友や若手のホープ中野慎詞も参戦。倉本匠馬がバンクの特徴からおすすめ選手を紹介する。
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温泉が競輪場に併設されていることで有名な青森競輪場で行われる「72周年記念 みちのく記念善知鳥杯争奪戦(GIII)」。
SS班は3人登場で地元勢もメンバーが揃っているだけに、今年も熱い戦いが繰り広げられるだろう。現状の賞金ランキングも、上位9人でSS班は6人と大混戦ムードで、これからの時期に楽に戦うためにも今回の記念で賞金を加算したい選手も数多く揃っている。特に優勝候補に挙がっている郡司浩平については、ランキング10位と当落選上にいることも確かなのでそういう面も含めてしっかりとチェックしたい。
バンクの特徴としては1周が400mで直線は58.9mと直線が長くて追い込み有利なので、どの戦法を取ってもクセのないバンク。また、カントについては平均的であり、特に大きな有利不利がないコースと言えるだろう。
9月に関しては雨量が多い傾向にはないので、比較的天気には恵まれて安定した状況で行われる可能性が高い。ただし、海に近いので、陸奥湾からの風がレースに大きな影響を与える。コース内に吹き込むと、バックは向かい風でホーム追い風になるので最後の直線で伸びてくる分、捲りもよく決まると見るべきだろう。当日は風が出てるのか、もしくは無風なのかその点には注意した上で予想を組み立てたいところだ。
下記に主に優勝が期待できる二人と今回注目の若手のホープを取り上げたが、それ以外の選手にもチャンスは十分にある。地元勢で高いポテンシャルを秘めている新山響平や同じ東日本の有望株の高橋晋也、最近の走りに安定感のある菊池岳仁など楽しみなメンバーが揃った。比較的クセのないバンクで行われるので、実力がハッキリと出やすいだけに力のある選手の勝ち上がり率はかなり上がってくるだろう。その分、準決勝と決勝で展開や気候面で大きな配当が生まれる可能性が高いので、その辺りに注目した上で4日間楽しみたいところだ。
・郡司浩平
【絶対的な安定感を誇るSS代表格に注目】
GIIIの記念レースでは、ほぼ決勝に進出して車券に絡む活躍をしており、無闇に逆らうことは危険なほどの安定感のあるタイプ。また、初日の特選からもしっかりと動けるので、クセのないバンクでも持ち味のあるパワーと位置取りの巧さを最大限に発揮するだろう。もちろん、優勝候補の最有力で、今回の活躍にも期待したいところだ。
・清水裕友
【ここぞの一発と高いスピード力が脅威的】
展開が向かないとコロッと負ける所がある反面、高いスピードを見せるとSS班でも最上位に近いポテンシャルを秘めている選手。そういう意味では、青森競輪との相性には疑問があるので、今回も前回と同じく苦戦が強いられる可能性も十分にあるだろう。初日の動きである程度、開催の結果が見えてくるタイプなのでまずは1日目の走りに注目したい。
・中野慎詞
【連勝を積み重ねる若手のポープ】
デビュー後に一度も負けていない今話題の若手がいよいよ記念に登場する。S級に昇格後も危なげないレースで連勝を積み重ねており、どこまで伸ばすのかに注目が集まるに違いない。個人的には、まだまだ記念上位組には力的に足りてない印象もあるので、伸びて2日目までと見ているが現時点での完成度を測るには持ってこいの舞台だろう。