2022/09/01(木) 12:00 1 6
山口拳矢。言うまでもなく現在の岐阜のエース選手だ。昨年は当所で開催された「共同通信社杯(GII)」で優勝。デビュー史上最速GIIVの記録を塗り替えた。
鋭いダッシュ力を生かした走りが売り。若手だからといって徹底先行ってわけでもない。まくりが多いからバック数も多くない。周囲の騒音に耳を貸さず、勝ちに徹する自分の走りを貫く姿勢。…と思ったら。
8月富山記念(瑞峰立山賞争奪戦)の決勝戦では兄弟子である竹内雄作を連れて赤板前から発進。一緒に走っていた吉澤純平が「山口君は自分の走りに徹すると思っていた」と泡食っていた。山口はもうちょっと自分が持てば竹内さんにもチャンスがあったみたいなことを言ってたけど、うーん。わからん!
浅井康太がついてもびくともしない時があるのに兄弟子竹内だったら捨て身の先行するの?? 距離感の違い?? 吉澤の気持ちが痛いほどわかるけど相手の裏をかくってのが勝負の駆け引きでもあるといえばそれまでか。
岐阜は拳矢のお父さん、山口幸二氏、その弟で拳矢の師匠・山口富生、浜口高彰氏、山田裕仁氏、加藤慎平氏らタイトルホルダーが全員現役だったころ、それはそれはおっそろしく厳しい環境だったらしい。富生以外が引退した今は鬼軍曹と名高い富生でさえ「拳矢は好きに走ってくれれば」みたいなこと言ってるし、ずいぶん雰囲気が変わってしまった。
若手が伸び伸びできる地になったようです。だから拳矢みたいなタイプの選手が誕生したんですな。
今回は勝ちに行きたいと言っていて自分が主役という気持ちがあるようなので(竹内もあっせんされてないし)いつもどおりの走りをしてくれると期待はしてる。GIIは優勝しててもGIIIの優勝はまだないから、今回は狙って来る。
だから車券は毎日、アタマ狙いで買う予定。後ろを連れてこないケースが多いので相手探しには頭を使います。最強のライバルはSS松浦悠士。富山記念の決勝は関東勢に先行させないために強引にイン切って山口を出させた頭脳プレーが光った。松浦がイン切ったから山口もスイッチが入ったような気もする。その松浦を山口が脚力でねじ伏せるシーンにも期待してます(難易度高)。