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【PIST6】“ミスター大ギヤ”山田義彦「下げたくなる気持ちもあるけど、ここはガマン」

2022/08/29(月) 09:45 0 2

千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」の「PIST6 Championship」のサードクォーター ラウンド1が28日に開幕。2日目の準決勝C(6R)に出走予定の山田義彦に話を聞いた。

「ギヤを下げてしまったら埋もれてしまっていますよ」と話す山田義彦

 7月の青森で落車から約1ヶ月の欠場を経た山田は今回が実戦復帰となった。

 前検日の日も久しぶりの実戦に不安があるのか「今回はどれ位出来るのか…」と控えめなコメント。

 近況はタイムトライアルで10秒1から3の好タイムを叩き出していたが、今回の10.400のタイムに検車場がざわめいた。ただ、「10秒5位かと思っていたから、思ったよりも走れている」と前向きなコメントだった。

 誤魔化しながら走る事は出来るが、準決勝のために自分の状態を確認する意味でも予選は自分のレースをしたいと挑んだ山田。

 予選2走共に先行し一次予選は前受けから飛び付いた中野真吾に差され2着。二次予選では初手から山田にマークしていた太田龍希が番手で追走。残り半周で太田が番手捲りを放ち、3着までに残るかと思われたが、まさかの4着。

 今まで過去8回で着外なしの成績を収めていたが、まさかの初の着外となり衝撃が走った(過去8回で完全優勝2回、準優勝5回。3位1回)。

 この結果に「これが自分の現状だけど、今まで培ってきたモノや車券を買ってくれたお客さんの事を考えると心が折れそう…」と口にした。

 5.67のマックスギヤを使いこなす山田は『ミスター大ギヤ』と言われているが、本調子ではない状態ならギヤを下げるのでは? と記者は思ったが、「もちろんギヤは重たいし、キツい。下げたくなる気持ちもあるけど、ここはガマン。自分の足りない所をギヤが補ってくれているし、ギヤのお陰で結果を残せた」。

「若い子はパワーも爆発力もある。そんな中でギヤを下げてしまったら埋もれてしまっていますよ」と苦笑い。

 今節は荒れ模様の激戦が繰り広げられているが、山田の走る準決勝6Rは橋本壮史-齋木翔多-皿屋豊-仲松勝太-山田義彦-水森湧太の並びとなり、かなりの激戦が予想される。

 万全の状態から少し遠い山田だが、「準決勝はしっかり勝ち上がれるように頑張りたい」と気合は十分。

 連続優出を決めることができるか、注目が集まる。(アオケイ・宮本記者)


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