2025年8月15日　伊勢崎オート
SG第29回オートレースグランプリ（最終日）
※ナイター開催

8月10日に伊勢崎オートで開幕したSGオートレースグランプリ。真夏のSGシリーズだけに、予選道中は熱走路や湿走路にコンディションが変化して、選手は日替わりの対応に追われた。青山周平が3連覇中の大会だが、シリーズを強烈なスピードでけん引したのは黒川京介。初日から晴雨を問わずに、5連勝で勝ち上がり、完全優勝に王手をかけた。もちろん4連覇のかかる青山もしっかりと優出。さらにSGグランドスラムにリーチをかけている鈴木圭一郎や、SG初優勝の期待が高まる佐藤摩弥、鈴木宏和らが激戦を勝ち抜いてファイナル進出を果たした。

※準決勝戦レポートはこちら

【12R＝優勝戦】
＊10周回5,100ｍ　0mオープン戦
湿走路＝走路温度度
1／黒川京介（川口33期）3.67
2／青山周平（伊勢崎31期）3.65
3／中村雅人（川口28期）3.64
4／鈴木宏和（浜松32期）3.65
5／鈴木圭一郎（浜松32期）3.58
6／金子大輔（浜松29期）3.60
7／篠原睦（飯塚26期）3.60
8／佐藤摩弥（川口31期）3.64
※右数字は試走タイム

最終日は晴れの良走路でスタートしたが、8レース前に突然の降雨。走路は一気に濡れ、湿走路に変化。その後、いったん雨は止んだものの、12レースの試走後に再び強まり、雨の中で優勝戦を迎えた。試走は3.58で鈴井圭一郎がトップ、金子と篠原が3.60で続き、黒川は3.67でタイム的には劣勢だったが、オッズは鈴木圭、黒川、青山の三つ巴から支持を集めていた。
伊勢崎スタンドからの大声援の中、20時40分、優勝戦がスタート。最内から黒川が先制して、2番手に鈴木圭、3番手に金子が続く。徐々に逃げる黒川と追う鈴木圭とのマッチレースとなり、7周回目に鈴木圭が黒川のインに飛び込んで首位を奪取。鈴木圭はそのまま押し切り優勝のチェッカー。SGは昨年のスーパースター王座決定戦以来、通算16回目。SGオートレースグランプリは初制覇で、史上7人目となるSGグランドスラムを史上最年少（30歳８ヵ月15日＝30歳258日)で達成した。

◆レース展開

スタートは1・黒川が飛び出し、2番手は2・青山が続くが、5・鈴木圭が捲って2番手に付ける。さらに金子も青山を外からかわして3番手まで上がる。黒川が逃げて、鈴木圭が2番手でチャンスをうかがい、3番手の金子までが後続との差を広げていく。道中から黒川と鈴木圭の争いとなるが、7周回4コーナーで鈴木圭が黒川のインに入り、8周回で先頭に立つ。抜け出した鈴木圭はリードを広げて、そのままグランドスラム達成のゴールに飛び込んだ。2着に黒川、3着に金子が入線。大会4連覇がかかっていた青山は5着に敗れた。

【SGオートレースグランプリ・優勝戦】
2連単5-1　650円（2番人気）
3連単5-1-6　2,150円（6番人気）

優勝／鈴木圭一郎（浜松32期）
競走車名：カルマ3K
ランク：S2
競走タイム：3.
今節成績：2着・1着・1着・2着・2着・1着
次走出場予定：伊勢崎（8月27日〜31日）

嬉しいです。（レース後の打ち上げ花火は）いつも花火を見ずに終わってしまうので、今までの分まで見ました。
ここまでグランドスラムかかって獲れないと気持ちも楽で、緊張することなく、レースを楽しめました。（グランドスラムは）本当に実感がわいていないのですが、何と言うか…嬉しいです。
（試走は）もう少し乾いたらいいかなというのがあったので、降ってきたときは、レースしてみないと何とも言えない状況でした。（スタートは）雨では最近切れているので自信を持っていきました。
最近負けてばかりなので、勝ちたいという一心。（並走のときは）落ち着いて走ることができて、養成所の2車並列を思い出しながら走りました。（黒川に）うまく走られていたので、勝負所を探しても見つからなかったので、（7周回4コーナーは）行ってみました。（先頭に立って）あとはがむしゃらに逃げるだけなので、自分を信じて走れました。（ゴールの時は）周回誤認していないよなって、しっかり確認しました。
まだ夢の中にいるみたいな感じです。すごく雨が降ってきたので、すごくたくさんのお客さんに雨の中でウイニングランさせていただき、今までで一番うれしかったです。
グランドスラムで終わりではないので、これからも、次の節も、その次の節も伊勢崎を走るので、応援してください。これからも1走、1走、全力で頑張っていくのでオートレースの応援をよろしくお願いします。

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【参考】SGグランドスラム達成者一覧

片平巧（東西CC含む6SG優勝）1998年12月17日
永井大介（東西CC除く5SG優勝）2010年11月3日
浦田信輔（東西CC除く5SG優勝）2011年12月31日
高橋貢（東西CC含む6SG優勝）2012年9月19日
中村雅人（東西CC除く5SG優勝）2016年8月14日
青山周平（東西CC除く5SG優勝）2021年9月26日
鈴木圭一郎（東西CC除く5SG優勝）2025年8月15日

ダブルグランドスラム達成者一覧
高橋貢（東西CC含む6SG優勝）2017年8月15日
片平巧（東西CC除く5SG優勝）2001年2月14日
永井大介（東西CC除く5SG優勝）2015年12月31日
青山周平（東西CC除く5SG優勝）2025年2月11日
※右の日付は達成年月日

(P-Navi編集部)