【女子オールスター競輪G1】出場チャリレンジャー前検日インタビュー【小林莉子、石井貴子、鈴木奈央、下条未悠】

2025/08/08(金) 11:00

8月8日に宇都宮競輪場で開幕するガールズケイリンのG1「第1回女子オールスター競輪」。 チャリレンジャー(チャリロトスポンサード選手)から、小林莉子選手、石井貴子選手、鈴木奈央選手、下条未悠選手の4名が参戦します! チャリレンジャーへのたくさんの応援、今回もよろしくお願いします!

※第1回女子オールスター競輪G1の前検日レポートはこちら

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【第1回女子オールスター競輪G1(初日)7R=ガールズ予選】 「立て直せたのはファンの応援のおかげ」
1番車:小林莉子(L1・東京102期)

--まず気になるのがパールカップでの落車の影響ですが。
小林「尾骨と右手小指の骨折でした。自転車も壊れてしまい、どうしようという感じでした」

--オールガールズクラシックは良いスタートだったので、その後のG1もというところでしたが…。
小林「自分の弱い部分が出てしまったと感じています。どうにかしないとG1で戦えないということも分かりました。勉強にはなりましたが、お客様には迷惑をかけてしまったなと。焦ってしまい、いつもなら体が勝手に反応するはずなのに、ちょっと考えすぎてしまったなというのがあります。そこが本当に反省ですね」

--そうした中で、体を整えながらだと思いますが、練習を始められたのはどのくらい経ってからですか?
小林「自転車が壊れてしまい、すぐに組まなければいけなかったので、割とすぐに『乗らなきゃ』という感じでした。組んですぐの練習の感じは、正直、感じが悪かったですが、2開催を走って、だいぶいいところまでは戻ったのかなという感じです。函館と大宮、どちらのレースもあまり良い内容ではありませんでしたが、大宮の後に17日間空いたというのは大きかったと思います」

--しかも直前に500バンクを走れたのも大きいですね。
小林「そうですね。500を走れたし、自分の感じも見られたので、修正はできたつもりでいます。やっぱり自分でどうにか変えていかなければいけないし、いきなりどうにかなるものでもない。それでも、自分の中で上積みがあると思っているので、結果として出せればいいなと思います」

--大宮の後、17日間はどのように過ごされましたか?
小林「ちょっときつめに練習して、いつもより少し多めにバンクも入りました。自転車と自分の体を合わせて、セッティングも2回、3回くらい変えて、どれが一番いいかを探ってきたので、今回は何かいじるようなこともせず、このまま3日間を頑張りたいなと思っています」

--落車前の状態よりも、さらに良くなってきているということでしょうか?
小林「そうだと思います。はい」

--初日のメンバーを見て、いかがでしょうか?
小林「動けるメンバーが多いですね。自分はいつも通り自在に頑張りたいと思います」

--今回がG1として初めてのオールスター競輪になります。
小林「25位は思った以上でした。こんなに応援してもらえるとは思っていなかったので、正直すごく意外。30位の中に自分の名前が入っているとは思わなかったんで、本当に嬉しかったです。落車して、ちょっと気持ちが弱っているところもあったんですけど、もう一度立て直せたのは、ファンの皆さんのおかげだと思うので、それに応えられるように頑張りたいと思います」

--最後に、メッセージをお願いします。
小林「まずは、もちろんいつも通り決勝を狙って、優勝を目指して頑張りたいと思います」

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【第1回女子オールスター競輪G1(初日)9R=ガールズ予選】 「初日からしっかり集中」
2番車:石井貴子(L1・千葉106期)

--まずは、パールカップ初日の落車の影響は?
石井「本当に幸いにもと言いますか、落車した時から、例えば頭がボーッとしたり、記憶が飛んでしまったりということが全くありませんでした。むしろ、『うわ、お尻向けてるな、機材が壊れてないな、ゴールするけどどうかな』と考えていて、本人的には重傷ではなかった感じでした。でも、あとから映像を見て、ゾッとしました。良くも悪くも、紙一重の中で走っているんだなと感じましたけど、幸いにも、ケガ自体はシビアなものではなかったです」

--そうした中で、練習再開はどれくらいから始められたのですか?
石井「岸田の大会期間中は休もうと思って、休みました。男子の大会が終わった翌日(23日)くらいから練習していましたね。全然、通常通りではないですけど、一応、乗りました」

--その後、川崎のミッドナイトと久留米のナイターを2回走りましたが、感触はいかがでしたか?
石井「昨年も練習中の落車で1場所欠場して、オールスターで復帰したくなかったから1本走ったことがありました。その時も優勝はしたのですが、練習でも感じるように、体は覚えているから嫌がる、嫌な感じがしてしまうんです。復帰して1本目は集中もしているので、なんとか勝ち切ったりするのですが、やっぱり甘くないなというのが2戦目に出るんです。昨年もオールスターがそうでした。集団で走ることがちょっと嫌だなと思う症状が出ていたなという感じですね。ただ、そこからありがたいことに、今回は時間がすごくありました。その嫌な感じでレースを走り続けていくと、きっとちょっと面倒なことになる感覚が昨年はあったのですが、少しリセットできて、自分の体の動き、自転車に集中できる中で、乗る時間が作れたので、今年は本当に助かったなと思っています」

--コラムにもありましたが、合宿も精神的な回復に繋がったのでしょうか?
石井「20日間も斡旋(あっせん)が開けられていると、追加が入ったら行くんです。スタンバイをしていたのですが、どうやら追加は入らないぞと。そこでようやく、合宿に行けそうだなという感じで行きましたが、いい時間でした。競走が詰まって、次に行かなければいけないということを頭にチラつかせながらトレーニングするわけではないし、何も気にしないで練習していいのは助かりました。(合宿は)高木(隆弘)さんのバイク誘導だったので、集団のもがきはしていないんです。高木さんに練習をさせてもらって、いろいろなアドバイスを受けました。自分も煮詰まっている部分があって、まず4月のG1までと思ってやっていたのですが、いざ本腰を入れてやってみたら、余計に分からなくなっていたところだったので、助け舟を出してもらった感じですね」

--仕上がり具合は?
石井「いつもそうなのですが、落車していようが、トレーニングとレースは別物なので、自分の状態は分かっていても、実際に走ってみてどうかは自分にも分からないです。ただ、この期間にやってきたことをちゃんとレースになっても、少しでもできるように頑張ろうという感じです」

--初日のメンバーをご覧になって、いかがでしょうか?
石井「G1なので初日から強いところと走りますし、500mの競走も機会が少ないので、初日からしっかり集中して頑張ろうと思います」

--パールカップでは「初心に戻って臨む」とおっしゃっていましたが、今回のオールスターはファン投票で選ばれた初めてのG1開催です。どのような気持ちで臨みますか?
石井「本当に多くの方が『石井貴子』を限られた票数の中でチョイスしてくれて、応援してもらっているんだなと感じながら、感謝して走りたいと思います」

--最後に、ファンの方々へメッセージをお願いします。
石井「いつもきっと応援してくださっているとは思うのですが、こういう投票の機会にも私に『走っていいよ』」と言ってくださって、ありがとうございます。3日間精いっぱい走れますので、応援してください」

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【第1回女子オールスター競輪G1(初日)9R=ガールズ予選】 「いつものように冷静な走りを」
3番車:鈴木奈央(L1・静岡110期)

--コラムでも振り返られていましたが、パールカップで落車がありました。
鈴木「練習できない、自転車に乗れない日が1週間ぐらいあったので、いろいろ考える時間はありましたね。最初はショックの方が大きかったですが、G1という舞台でしっかり戦いたいという気持ちは強くあったので。落車後も失格したりとあまり流れが良くなかったのですが、良い流れにできるように、ここに向けて頑張りたいと思っていました」

--練習を本格的に再開できたのは、どれくらい経ってからですか?
鈴木「1週間ぐらい休んで、その後も打撲した部分にずっと違和感があったんですけど、今はもう全然、大丈夫です。日常生活の方がまだ少し違和感があるくらいで、自転車に乗った感じや、練習のタイムやワット数も戻ってきているので、状態が良いかは分からないですけど、元には戻ってきているとは思います」

--そうした中で、松戸、防府と走ってみて感触はいかがでしたか?
鈴木「(パールカップで)自転車が壊れてしまったので、部品も全部新しくして、シューズもまだ慣れていない感じや硬さを感じていましたが、防府ではだいぶ良くなってきているとは思いました。ただ、一つ不安要素としては、松戸、防府は333バンクで、今回は500バンク。動画でしっかり500バンクの勉強はしてきたのですが、ダッシュ勝負になりやすい傾向にあるので、立ち遅れないように頑張りたいと思います。333mや400mのG1は流れが速いのですが、500mバンクだと誘導退避が残り1周で、500mしかないので、ちょっと距離が短いと感じますね」

--今回が今年3つ目のG1で、G1としては初の女子オールスター競輪になります。
鈴木「だいぶG1にも出させてもらえるようになって、雰囲気には慣れてきたのですが、やはり上位には強い選手が多いので、そこにどう立ち向かうか。脚力ではまだ勝てる自信がないので、しっかりメンバーを見て作戦を立てたいと思います。でも、ファンの方はいつものレースを見て投票してくれたと思うので、今回は特別何かをしようという気持ちではなく、いつも通りに冷静に走って、ファンの皆さんにお返しできたらと思っています」

--初日のメンバーをご覧になって、いかがですか?
鈴木「しっかり動いてくる選手がそろっていますし、車番も3番車で、けっこう良い方なので、立ち遅れないようにだけ注意して頑張りたいと思います」

--最後に、ファンの方々へメッセージをお願いします。
鈴木「いつも応援ありがとうございます。オールスターのファン投票もありがとうございました。しっかり結果でお返しできるように頑張ります。

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【第1回女子オールスター競輪G1(初日)9R=ガールズ予選】 「自分ができることをがむしゃらに」
6番車:下条未悠(L1・富山118期)

--今年はオールガールズクラシックと補充でしたがパールカップと、G1を2つ走られていますが、レースを振り返っていかがですか?
下条「オールガールズクラシックは2日目が自分の中ではしっかり自分で動けたかなとは思いますが、それ以外は、なあなあで先行するようなレースも多かったですね。無理やり先行するというよりは、しっかりしたレースを心がけて走れるようにならなければと思いました」

--通常開催ではコンスタントに決勝に進んでいます。
下条「最低限決勝というのが、自分の中でのボーダーです。ただ、決勝でもっと確定板だったり、優勝できるように、しっかり自力をもっとつけていかなければとは思いますね」

--近況のレース運びについては、主導権を取るだけでなく、流れを見ながらという意識もありますか?
下条「行けなかったときに、どうリカバリーするか。最初のころに比べれば、最近はちょっと上手になってるかなとは思います。でも、やはり上手い立ち回りの人に比べれば、まだまだ。行けなかった時のために何ができるかをもっと考えて、組み立てもしていきたいですね。でも、考えすぎると、ちょっと自分の中でも分からなくなってしまうことがあるので、まずは詰まったら行く、長い距離も踏めますぐらいの感覚にもう1回戻せたらいいなとも思います」

--お手本にしている選手はいますか?
下条「今だったら、たけもも(竹野百香)選手は、すごい行きっぷりもいいですし、一緒のレースだとよく突っ張られることも多いです。奥井(迪)選手も長い距離が踏めるし、自分で行く。そういう部分で、やっぱり長い距離を踏める選手はお手本だなと思っています」

--前走の岸和田からは、どのように過ごしましたか?
下条「終わってすぐ練習し始めて、イベントもありましたが、イベント前もしっかり追い込み、自分のできることはしてきたかなとは思います。富山はめちゃくちゃ日焼けして暑いんですけど、しっかり水分補給だったり体調管理にも気をつけました。(富山が)暑かったので、まだましかもしれないですし、そこを有利にとって頑張りたいと思います」

--初日のメンバーをご覧になっていかがでしょうか?
下条「皆が動ける選手ばかり。仲澤(春香)さんを後ろに置く展開だったら、自分が先に仕掛ける気持ちで行った方がいいかなと。1走してみないと自分がどうかが分からいですが、できることをがむしゃらにに頑張りたいと思います」

--最後に、メッセージをお願いします。
下条「今年は点数で出場できたのですが、来年はしっかりファンのお客様に『自信を持って行っておいで』と言われるような選手になれるように、これからも練習を続けて頑張りたいと思います」

※掲載はレース出場、車番順

※チャリレンジャーとは
(P-Navi編集部)

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