2025/07/15(火) 17:31
福井競輪場「報知新聞社杯争奪戦 お市の方賞(FI)」が15日に2日目を開催。A級準決3Rを走った角田光に話を聞いた。
初日、2日目と連勝で勝ち上がったものの、内容に関しては課題も残った。初日は後位を巡って競りがぼっ発し番手の小田倉勇二が失格になると、準決は内に詰まった成田直喜と連係が外れてしまった。
「後ろが競りっていうのはチャレンジでもなかったし初めて。だから駆け方が難しかったです。準決は自分が(連係の外れた)成田さんが付けにくいところを踏んでしまったのが…。あの辺の組み立てや走り方の難しさが1・2班の洗礼なんだな、と思いました」と、いずれも番手選手との呼吸を合わせることができずにもどかしさが残る。
前期までの主戦場であったチャレンジ戦は若手機動型がぶつかるタテ重視のレースがほとんどで、細かい小技はそこまで問われない。だが、1・2班ともなればS級から降りてきたマーカーら戦歴多彩な面々が揃っており、いくら自力選手とはいえ、ヨコの動きにも警戒を払わねばならない。洗礼とはそのことを示すが、レースを多くこなしていけば自然と身に付いていくものだ。
最終日の16日、A級決勝8Rは菊池圭、立花昌也と北の機動型は3人そろった。そこで角田は「自分は人の後ろには付きません、先頭で走ります」と早々と宣言した。それはチャレンジ時代の経験や師匠、須永優太(94期・福島)からのアドバイスがあったからだという。
「チャレンジのときに1回ハコを回ったんですけど、違和感があった。師匠にも話をしたら『上でやるためにも徹底先行でやった方がいい』と。(S級に上がって)師匠の前でも先行したいし、そのためには今、人の後ろを回ることはないです」
結局、菊地は別線で立花が角田の番手を回ることで落ち着いた。持ち味を貫くド先行で1・2班初戦を飾ることができるか、要注目だ。(netkeirin特派員)