【今週の競輪好プレー】八谷誠賢“技あり、八っちゃん!” / 防府FI・初日2R予選

2025/07/15(火) 19:00

東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今週は50歳のベテラン自力選手が見せた見事な仕掛けをお届けします。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。

7月13日 防府競輪「スポーツ報知杯争奪戦(FI)」A級 予選

50歳のベテラン自力選手・八谷誠賢の腕が見事に発揮された

 50歳のベテラン自力選手が、技を見せた。
 7月13日、防府競輪FI初日、2R予選は八谷誠賢(50歳・福岡=77期)が、九州別線の松本昴大(21歳・長崎=125期)と近畿の布居大地(27歳・和歌山=111期)を相手にする三分戦。

 1番車に配されていたので、中団確保の戦いかと思いきや…。ベテランの腕が見事に発揮された。前受けから松本の上昇をいったん突っ張ると、呼び寄せるように内から布居を一度出す。そこから、だ。

 333バンクの戦い方を知り尽くし、若手の心理を読み切った仕掛けがあった。50歳の自力選手。元気ビンビンな姿があった。

 好プレーのポイントは打鐘前2角だ。布居は松本が来るのかな、と様子をうかがうところ、八谷は隙を見逃さずに一気に仕掛けた。333バンクでは打鐘からペースを握れば勝負になる。たとえ若手が相手でも、自分の力を知っていた。しかし…。

 残り1週前に田中がさばかれ番手に布居のハマられてしまう。オヤジ狩り。加齢臭を伴う叫びが聞こえてきそうな展開になってしまった。だが、ホームから巻き返してきた松本を合わせると、布居を翻弄するペースと、最後は根性で押し切った。

 ★4つの好プレー。歳をとっても、技術が武器になる。見事なベテランの走りだった。そんなお酒をたしなむ八っちゃんはだいぶ前だが、「便がずっとユルい」と悩んでいた。お酒を控え「もも上げがいいみたい」ともも上げによって腸を活性化させることで「カタい便が出るようになったんよ」と軟便解消法を教えてくれたことがある。

 軟便に悩む人への対処法を教えてくれた好プレーも足して★5つとしたい。

すごいで賞=★★★★★(星5つ)

▶︎防府競輪7月13日 2R A級予選の結果はこちら
▶︎前田節満載のコラム「前田睦生の感情移入」はこちら

閉じる

新着ニュース一覧