2025/07/05(土) 19:08
小松島競輪場「阿波おどり杯争覇戦(GIII)」が5日に3日目を迎えた。準決勝で古性優作は4着に沈むも、地元・小倉竜二の勝ち上がりに貢献。苦しい心境を明かした古性に話を聞いた。
「勝ったら当たり前、負けたら何で負けるの? と言われる。プレッシャーは当然あるけど、期待に応えたいという気持ちがある。でも、メンタル的にもキツい」
二次予選後、古性は苦しい心境を明かした。
初日特選。グランプリ覇者のユニフォームを身に纏う「1番車・古性優作」が、単騎ながらも当然のように一番人気に推された。結果は4着。
「余裕もなければ、レースに参加できてない。二次予選だって、全然自転車が進んでいない。どんどん(自力が)落ちてきている。少しでも良くなるようにと考えているけど、良くなったところで…。(トップの自力選手とは)どうにかなる脚力差じゃない」
トップに君臨すれば、ライバルたちからはターゲットとされる。頂点にいるからこその苦しみ。それは私たちからは想像できないほどのものである。
古性は圧倒的でなく、絶対的な強さを追い求めている。たどり着いたものにしか分からない領域だが、それだけの貪欲さがあるからこそ頂点に立てたはず。古性自身が求める強さを手にしたとき、間違いなく輪界史上最強の選手となろう。そんな古性優作を見てみたい。(アオケイ・八角記者)