2025/06/29(日) 18:04
久留米競輪場では「開設76周年記念・第31回中野カップレース(GIII)」は29日に2日目を開催。選抜4Rを走った伊藤颯馬に話を聞いた。
初日の一次予選は8着と大敗し、2日目にしてまさかの敗者戦回りとなった伊藤はさすがにこのステージでは負けられない。打鐘前から飛び出す熱気ムンムンの先行で逃げ切り勝ちを収めた。
勝敗を分けたのは打鐘の動きだ。叩きにきた吉川起也を突っ張ったことで優位に運ぶことができた。「あそこで吉川さんに行かれてしまうと、磯島(成介)のカマシ頃になってしまう。だから頑張りましたよ。調子が悪いなりにスキをみせないように。最近の中じゃ一番きついレースでした」と足を使ってでもあの位置は譲れなかった。
4月武雄記念に始まり5月名古屋GI日本選手権、6月岸和田GI高松宮記念杯と近況は立て続けに落車し、体は満身創痍でエース機もだいぶヘタった。これだけ続けば調子を落とすのも無理はない。今はケアを念入りにして体を休めることが第一だ。
「逃げ切れたのはいいけど体は初日より重かったし、やっぱり疲れているんだな、と。このあとも大きなレースが続くから頑張ります。せめていい時の状態までに戻せれば」と力を込めた。(netkeirin特派員)