発走と同時にスタートを取りに出た際、クリップバンドが外れてしまい再発走となった。クリップバンドが外れたのは昨年7月の青森デビュー戦に続き2回目とあって「すかさず出たんですけど、体のリズムの取り方が悪かったかも…。皆さんにご迷惑をおかけしました。気を付けます」と平謝り。

　そんなアクシデントがあったが、いざレースともなれば勇ましく、打鐘前から川口雄太を叩き返し、そのまま主導権をにぎった。最後は直線の長さもあって菊地圭尚に交されたが2着に逃げ粘り、3番手の岡光良も引き込みラインで決着することができた。

「突っ張るつもりが川口(雄太)さんのダッシュがよくて出られてしまった。でも、結果的に突っ張ったような形のレースになったのでよかった。前回が松戸だったから何回も内に入ってしまい戻るのに脚を使ったけど、1回走って慣れると思います」と、初の熊本走路にも物怖じすることなく適応した。

　2日目、準決11Rは河村雅章ー新田康仁を背にキップのいい走りで再度、人気に応えてみせる。(netkeirin特派員)