【取手競輪G3】郡司浩平が、今年5回目のG3制覇!「G1、G2でいかに勝負できるかが課題」

2025/06/03(火) 18:40

2025年6月3日 取手競輪
開設75周年記念「水戸黄門賞」G3(最終日)

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梅雨入り間近の関東地方、日ごとに変化するバンクコンディションで熱戦が繰り広げらた取手競輪開設75周年記念「水戸黄門賞」G3が最終日を迎えた。
シリーズの中心は、5月の日本選手権競輪覇者の吉田拓矢で、初日から番手戦が続くがラインを援護しながらの競走で力を発揮し、オール連対で勝ち上がる活躍を見せた。また、S級S班の郡司浩平を中心とする南関東勢も、各々の持ち味である自力やライン競走で存在感を示した。
地元の吉田拓矢が率いる茨城・東北の4車ラインと松井宏佑が先頭の南関東4車が激突した決勝。突っ張り先行した吉田拓矢に松井宏佑が迫ると、吉田マークの杉森輝大が番手から抜け出すが、松井マークの郡司が外を踏み込んで1着ゴール。5月の平塚に続き今年5回目、通算26回目のG3優勝を手にして、次走のG1高松宮記念杯競輪に弾みをつけた。

※3日目準決勝レポートはこちら

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【最終日12R=S級決勝】
1/吉田拓矢(S1・茨城107期)
2/松井宏佑(S1・神奈川113期)
3/成田和也(S1・福島88期)
4/佐々木眞也(S1・神奈川117期)
5/岩津裕介(S1・岡山87期)
6/内藤宣彦(S1・秋田67期)
7/郡司浩平(SS・神奈川99期)
8/杉森輝大(S1・茨城103期)
9/和田健太郎(S1・千葉87期)

【レース展開】

赤板。1・吉田が突っ張っていく
最終HS。吉田が主導権を握り、2・松井も巻き返していく
最終2コーナー。2・松井が前団に迫る
最終2センター。8・杉森が番手から抜け出す。2・松井マークの7・郡司もチャンスをうかがう
7・郡司が直線一気に差し切り優勝ゴール

誘導以下、1吉田-8杉森-3成田-6内藤、5岩津、2松井-7郡司-4佐々木-9和田で周回。まず松井が上昇すると、吉田が突っ張り、そのままペースを上げて先行態勢に入り、松井は再び6番手に。5番手の岩津が車間をあける中、最終HS前から松井が仕掛けていくと、最終BSで吉田の番手から杉森が捲りで合わせていく。最終4コーナーで杉森が先頭も、松井マークの郡司が外を踏み、直線一気の差し脚で優勝ゴール。2着に関東ラインの後位を回った成田、3着に杉森が入線した。

【最終日12R=取手競輪G3決勝】
2車単7-3 1,350円(4番人気)
3連単7-3-8 6,010円(17番人気)
決まり手:差し-差し

優勝/郡司浩平(SS・神奈川99期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回戦績:特7・二1・準1・決1
次走出場予定:高松宮記念杯競輪G1(岸和田/6月17日〜22日)

記念では、まとまった成績が残せていると思うのですが、G1、G2になると一つ、二つとレベルが上がるのを感じているので、そこでいかに勝負できるかが後半戦に向かう中で課題だと思います。
レースは、(前受けの)吉田拓矢の踏み方次第で、(松井)宏佑の車体が前に出る前に踏まれてしまったので、一度立て直してと思っていました。そこからは、どこから仕掛けられるかでしたが、駆けたヨシタク(吉田拓矢)がすごかったですね。5番手の岩津(裕介)さんが車間を空けたのは想定外でした。宏佑がニュートラルに入るところだったと思うのですが、岩津さんをかわして追いかけながらだったので、そこで脚力を消耗したのではないかと感じていました。
(最終BSは)杉森(輝大)さんが張りながら前に出ていく感じだったので、(松井宏佑の)勢いが合ってしまったのですが、失速する感じではなかったので、自分は外のコースをとって勝負する感じでした。2センターくらいから踏みましたが、成田(和也)さんも踏んでいたし、大回りしたのでどうかなと思いましたが、思っている以上に余裕があったので、最後伸びたのかなと思います。
初日に反省するところがありました。ダービー(日本選手権)と平塚記念が終わってから、気持ちが少し緩んでいたところがあったと思うので、ピリッとするところがあり、それで気持ちを切り替えられました。
今回は追加参戦でしたが、気持ちの弱さが出てしまいましたが、切り替えができて良かったと思うし、高松宮記念杯競輪まで2週間弱あるので、しっかり準備できればと思います。

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◆取手G3(最終日)注目選手ピックアップ◆

【最終日6R=S級特選】
「やれることをやって頑張る」
1着/木村皆斗(S2・茨城119期)

終始余裕はないのですが、やらないとやられるので(突っ張りました)。ペースには入れられたのですが、(踏み直しの脚を)残したつもりでした。初日に比べて(武田豊樹に)迫られたので危なかったですが、1着に残れたので、そこは良かったです。(4走して)準決勝になると全然格が違うので、その位置にいかないとやることもやれない感じですね。昨年、(競走得点が)100点そこそこだった自分に、今107点持っているよといっても信じてくれないと思うのですが、成長はできていると思うので、気を緩めずにやっていこうと思います。(意識を)変えたつもりはないのですが、一度早期追い抜きをして、骨を折り、A級にも落ちて、やれる悪いことを全部やった気がするので、頑張るしかないと思って、今やっています。

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◆レインボーカップチャレンジファイナルのレポートはこちら

(P-Navi編集部)

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