2025/05/23(金) 17:09
青森競輪場で「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪(FII)」が24日に初日を開催する。選抜5Rを走る木暮安由に話を聞いた。
木暮は23日に引退を表明した平原康多と幾度も連係し、私的にも交流があった。それだけに突然の引退報道に戸惑いを隠せなかった。
「関東の総大将ですから。最近は風呂場で一緒になると体もアザだらけだったし、針の治療を相当されていたんだろうなと感じていました。身長が似ていたし、戦法も重なったから目標の選手でした。人間性も素晴らしい人です」と先輩の引退を残念がった。
木暮も今期は落車2回に失格1回と災難が重なり踏んだり蹴ったり。満身創痍の近況に「もう、どうにもなりませんよ。自分のことで必死」と痛めた左鎖骨をさすり苦笑いするしかない。今期の競走得点は99.76。失格点が差し引かれると96.76点となり、だいたい96点後半から97点前半と目されるS級点の確保すら危うい状況にある。
「きついなあ、余裕が無いです。まったく走れていないから本数の問題もあって、ここで2走しても、まだ足りない。今のボクには人の心配をしている余裕がない。自分の心配をしないと(笑)」とS級点キープへ向けて正念場だ。(netkeirin特派員)