【宇都宮競輪G3】小原太樹が3回目のG3優勝「4日間、ラインに助けられました」

2025/05/18(日) 18:45

2025年5月18日 宇都宮競輪
開設76周年記念「第1回レジェンド神山雄一郎カップ」G3(最終日)

昨年12月、惜しまれつつ現役引退を表明した競輪界のスーパースター、神山雄一郎の名を開催名称に加え5月15日より宇都宮競輪で開催されてきた開設76周年記念「第1回レジェンド神山雄一郎カップ」G3が最終日を迎えた。
シリーズは、地元のエース眞杉匠や新山響平、清水裕友のS級S班3選手に、伏見俊昭や武田豊樹、小嶋敬二など数多くのタイトルを手にしたベテラン、120期代の新鋭レーサーらが参戦し、連日熾烈な戦いを繰り広げた。準決勝で新山と眞杉が勝ち上がりを逃す波乱の戦を潜り抜けたのは、初日から早めの動きだしでレースの流れを作り粘りの走りをする清水裕友や好走の嘉永泰斗。ホームバンクで気持ちがこもり地元記念初優出した坂井洋と神山拓弥ら9選手が決勝に駒を進めた。
徹底先行型不在で混戦が予想された決勝は、最終HSでカマシた清水裕友をゴール前で交わした番手の小原太樹が優勝のゴール。2023年3月の玉野以来、通算3回目の優勝し、レジェンド神山雄一郎カップの初代王者に輝いた。

※3日目準決勝レポートはこちら

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【最終日12R=S級決勝】
1/坂井洋(S1・栃木115期)
2/清水裕友(SS・山口105期)
3/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
4/阿部拓真(S2・宮城107期)
5/小原太樹(S1・神奈川95期)
6/大塚玲(S2・神奈川89期)
7/伏見俊昭(S1・福島75期)
8/小森貴大(S2・福井111期)
9/神山拓弥(S1・栃木91期)

【レース展開】

赤板。地元勢が前受け。
打鐘過ぎ4コーナー。4・阿部が前に出る
最終HS。2・清水がカマしていく
最終2コーナー。清水が先行し、3番手は4・阿部が取る
5・小原が優勝のゴール

誘導以下、1坂井ー9神山、4阿部ー7伏見、2清水ー5小原ー6大塚、8小森、3嘉永で周回。打鐘で清水が動くが、合わせて阿部も出て先頭に立つと、清水がカマして主導権を握っていく。その3番手は阿部が取り切り、最終BSで坂井は内から4番手までポジションを上げる。清水の先行で、番手の小原は車間を切る。最終4コーナーから4番手の坂井が追い込むが、清水マークの小原が差し脚を伸ばして優勝ゴール。2着に阿部、3着に坂井が入線した。

【最終日12R=宇都宮競輪G3決勝】
2車単5-4 7,490円(30番人気)
3連単5-4-1 57,800円(193番人気)
決まり手:差し-マーク

優勝/小原太樹(S1・神奈川95期)
今回戦績:一2・二3・準2・決1
次走出場予定:全プロ記念競輪(青森/5月24日〜25日)

本当に嬉しいです。ここを1勝できたのは大きいと思います。レースは、格上の清水(裕友)君に全てをお任せして、どういう展開でもしっかり付いていくことを意識していました。本当に男気のある先行でした。
(最終HS過ぎは)後ろを確認した時に大塚(玲)さんが絡まれていたのが見えたのですが、なんとか大塚さんまで連れていけたらと思ったのですが、甘くなかったです。後ろに阿部(拓真)君がいましたが、あの展開で取りこぼしはできないので、早めでしたが踏ませてもらいました。本当は、もっと(清水を)残せればいいのですが、今の自分にはその余裕がなかったです。
4日間、ラインに助けられここまで来たので、今後はラインに恩返しができるような追い込み選手になりたいと思いますし、まだまだ上で戦いたい気持ちがあるので、しっかり頑張っていきたいと思います。

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◆宇都宮G3(最終日)注目選手ピックアップ◆

【最終日8R=S級特選】
「毎日頑張っています」
1着/武田豊樹(S1・茨城88期)

展開がどうであれ、頑張ろうという気持ちが強かったです。先行(吉田有希)が強い。最終日で脚が、課題ですね。昨日(準決勝)は、課題、これから考えないといけないレースとなりました。(シリーズ3勝は)自分の中ではよくなってきているというより、毎日頑張っている感じです。次の記念は、地元取手ですが、今回のようにいけるよう頑張ります。

(P-Navi編集部)

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