2025/04/25(金) 17:00
4月29日から開催される第79回日本選手権競輪(G1)。名古屋バンクで争われるゴールデンウィーク決戦を前に、最近のダービー優勝者の傾向をデータで振り返ります。待ち遠しい6日間のG1戦。データでもダービーを存分に楽しみましょう!
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【日本選手権競輪優勝者データ】
昨年優勝:平原康多
いわき平競輪場で4月30日から5月5日間での6日間、能登半島支援および万博協賛として開催された。決勝には関東5車が進出し、吉田拓矢と小林泰正を先頭に別線勝負を選択。結果、吉田をマークした平原が直線差し脚を伸ばして優勝。落車からの復調途上だったが、念願のダービー初制覇を達成した。
※レポートはこちら
◆最年少優勝:18歳
1951年大阪中央:高倉登/当時は全国争覇競輪
なお、今年の最年少出場は21歳の纐纈洸翔
◆最年長優勝:41歳
2016年名古屋:村上義弘
今年の最年長出場は、55歳の山口富生。今回の50代の参戦は山口と内藤宣彦(54歳)、新田康仁(51歳)、香川雄介(50歳)の4名のみ。なお41歳以上は52名が参戦する。
◆大会連覇:7名
横田隆雄、高倉登、松本勝明、小橋正義、山田裕仁、村上義弘、三谷竜生。
一昨年は脇本雄太に連覇がかかるも決勝7着、昨年は山口拳矢が決勝進出を果たすも8着で終わった。今年は平原が8人目の偉業に挑む。
◆最多優勝:4回
吉岡稔真(92年前橋、96年千葉、98年西武園、06年立川)
村上義弘(11年名古屋、13年立川、14年名古屋、16年名古屋)
◆完全優勝:7名
横田隆雄、高倉登、松本勝明、吉田実、吉井秀仁、滝澤正光、脇本雄太。
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【日本選手権競輪決勝の傾向】
◆決勝の平均配当
2車単 3,366円
3連単 22,997円
※2002年から2024年までを集計
3連単の最高配当は8万7,810円(2017年京王閣)、最低配当は3,040円(2018年平塚)で、ともに優勝者は三谷竜生。昨年は平原康多→岩本俊介→古性優作で入着し、3連単は53,440円。日本選手権の決勝3連単では、3番目の高配当だった。
また、決勝で3連単が万車券決着になったのは、23開催中15回で、現在は3開催連続で万車券決着となっている。
なお2車単が万車券になったのは、1996年から29開催中で3回。そのうちの1回が昨年だった。
◆決勝の決まり手
1着 逃げ1回 捲り8回 差し11回
2着 逃げ2回 捲り6回 差し7回 マーク5回
※05年松戸から24年いわき平まで直近20開催を集計
昨年は平原康多が優勝、2着は岩本俊介で、決まり手「差し-差し」だった。
直近20開催で逃げ切り優勝したのは2006年立川の吉岡稔真(引退)のみ。2着に逃げ粘ったのも2010年から出ておらず、そのときは松戸の村上義弘が2着、博幸が差し切り兄弟ワンツーだった。
◆決勝のライン決着率
ライン決着:7回
別線決着:13回
※直近20開催でライン形成選手のワンツーを集計。
昨年は平原が1着、2着は岩本でライン決着は決まらなかった。2018年に三谷竜生、村上義弘、脇本雄太で近畿ラインが上位独占したが、2019年以降は5開催連続で別線決着が続いている。
◆優勝者の初日番組
初日特選:16回
一次予選:4回
ゴールデンレーサー賞経由:8回
二次予選経由:12回
※直近20開催で集計
優勝した選手の初日(1走目)の出走番組を見ていくと、初日特選スタートが15回、一次予選スタートが5回。昨年はSSの平原が特選から勝ち上がった。また、初日特選→ゴールデンレーサー賞を経由して優勝したパターンは8回、特選→二次予選を経由したのは8回、一次予選→二次予選は4回だった。ちなみに直近の予選スタートから優勝した例は、22年の脇本雄太、23年の山口拳矢がある。また、直近20開催のうちゴールデンレーサー賞1着→優勝のルートを辿った選手は、19年の脇本雄太、15年の新田祐大の2回。逆に言えば、ゴールデンレーサー賞1着選手は18開催で優勝を逃しているということに…。
また、2008年以降で優勝者を級班別にみるとSSは12回、S1は5回優勝している。
◆優勝者の位置取り
ライン先頭:6回
ライン番手:9回
ライン3番手:1回
単騎:4回
※直近20開催で集計
昨年は番手を回った平原が抜け出して優勝。直近20開催では9回の優勝があり、やはり番手が優勢だ。だが単騎の優勝も目立っており、一昨年の山口拳矢をはじめ、2016年の中川誠一郎、2013年村上義弘、2007年有坂直樹など4名が優勝を果たしている。
3番手の優勝は、近畿ラインが三谷竜生-川村晃司-村上の並びで結束した2016年の名古屋で、優勝は村上義弘。
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【地区別優勝者数】
北日本:11回
関東:15回
南関東:8回
中部:6回
近畿:21回
中国:3回
四国:4回
九州:11回
※甲乙企画もそれぞれ集計。
最も優勝が多い地区は近畿。直近10開催でも5回優勝している。21年の松浦悠士は中国地区から26年ぶりの覇者だった。最も優勝から遠ざかっているのは四国地区で、1965年笹田伸二以来、優勝者が出ていない。このデータをS班・犬伏湧也らが打ち破れるか。
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【日本選手権競輪決勝の出目】
※直近20開催(2005年から2024年まで)を集計
※( )内は左から1着数、2着数、3着数、着外
1番車(4 3 4 9)
2番車(3 2 2 13)
3番車(6 2 2 10)
4番車(2 1 1 16)
5番車(1 2 4 13)
6番車(0 0 0 20)
7番車(1 2 3 14)
8番車(2 3 1 14)
9番車(1 5 3 11)
昨年は2番車の平原が優勝。2番車の優勝は2017年京王閣の三谷竜生以来だった。
直近20開催で最も優勝者が出ているのが3番車で、2021年京王閣の松浦悠士、2015年京王閣の新田祐大らが制している。昨年3着だった1番車の好走も目立っており3着率は55%。逆に6番車は、直近20開催で確定板入りが1度も無し。
※あくまで出目のデータです。
(P-NAVI編集部)