【今年最初のSG直前展望!】全日本選抜オートレースは6日より開幕!【浜松オート】

2025/02/05(水) 17:30

SG第38回全日本選抜オートレースが、静岡県浜松市の浜松オートレース場において2月6日(木)から2月11日(火・祝)までの6日間で開催される。 2025年オートレースのSG戦線は、ここで開幕し、年末のスーパースター王座決定戦を目指した1年間のストーリーがスタートする。SG優勝者には年末のSGスーパースター王座決定戦トライアル戦への出場権が与えられ、さらに優勝戦進出選手にも着順によるポイントが付与されるだけに、2025年を占う上でも、大注目のシリーズとなる。トップレーサー96名が6日間にわたる極限のスピードレースを繰り広げる「ゼンニッセン」を展望する。

※初日の出走表(2月6日更新)はこちら

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【MVP鈴木圭一郎が地元SGで躍動!】

鈴木圭一郎

まず注目は、2024年オートレース最優秀選手賞に選出された鈴木圭一郎(浜松32期)。MVPは2年ぶり5回目の受賞となった。昨年は年末のSGスーパースター王座決定戦を制して、さらに年間勝利記録を114勝へ、連続勝利記録も18連勝に更新した。今年は1月から浜松で4開催を走り、勝ち上がりは全て1着(※G2ウィナーズカップの準決勝戦は不成立)でオール優出しているが、優勝には届いていない。全日本選抜は4連覇をはじめ、過去5回優勝している最も実績のある大会。今開催のポスターモデルも務めており、マシンを仕上げて、地元SGで主役を全うしよう。

【青山周平が2回目の全日本選抜Vへ】

青山周平

青山周平(伊勢崎31期)は1月のG1シルクカップで大会5連覇を果たし、2025年も好スタートを切った。川口の普通開催では有吉辰也をとらえきれず準優勝も、次の伊勢崎開催では10線大外からスタートを決めて、2周回目には先頭に立つ完勝。近況は浜松での優勝実績も多く、23年には特別G1プレミアムカップ、SG日本選手権、そして昨年のG1スピード王決定戦と、浜松のグレードレースに関しては3連続優勝中だ。年末のスーパースター王座決定戦はスタート後手から追い上げるも2着。今年最初のSG戦で、再び強さを見せつけるか。全日本選抜だけ過去に優勝実績は1回(2021年)のみなので、今回は4年ぶり2回目の優勝に期待だ。なお、ほかのSGは2回以上制しているので、優勝ならSGダブルグランドスラマーとなる。

【川口勢の躍進あるか】

黒川京介

近況のSG戦線では、川口勢の活躍が顕著だ。とくに黒川京介(川口33期)は、昨年11月川口の日本選手権オートレースで念願のSG初タイトルを獲得した。SGスーパースター王座決定戦はスタート失敗で7着に終わったが、年始の川口開催では3.304という破格の競走タイムで優勝している。G1シルクカップ、G2ウィナーズカップは準決勝戦で敗退したが、SGウィナーとして迎える2025年は、昨年以上の躍進に期待だろう。 また、佐藤摩弥(川口31期)はG1シルクカップ、G2ウィナーズカップともに優勝戦に進出(ウィナーズは準決勝戦で不成立)。昨年のSG戦線では、5開催中で4回の優出。今回も得意のスタート攻勢から、女子レーサー初のSG制覇の偉業を狙う。

さらに、佐藤励(川口35期)にも注目。昨年末はSSシリーズ戦を連覇して「来年(2025年)は絶対に(SS)トライアル戦に乗る」ことを誓った。年始の川口を当日欠場で、実質の今年1走目となったG2ウィナーズカップ優勝戦は3着に終わったが、試走では鈴木圭一郎を上回る3.24をマーク。有言実行で、今年最初のSGの舞台で大躍進があっても不思議ではない。

佐藤励

【強豪が多数参戦!どうなるゼンニッセン!】

金子大輔

地元・浜松からは鈴木圭一郎をはじめ、金子大輔、佐藤貴也、鈴木宏和、伊藤信夫、木村武之らが参戦。金子は昨年の全日本選抜の覇者であり、今年1月のG2ウィナーズカップでは、0mオープンの4枠から巧みなレースで優勝。地元のグレードレースは約9年ぶりの優勝だった。「今年は優勝戦で結果を求めながら頑張りたい」と優勝インタビューでも宣言しており、大会連覇の期待も高まるばかり。
鈴木宏和も、昨年の4月のオールスターからSGは4連続優出中で、昨年12月には飯塚で初のグレードレースも制覇。屈指のスタート巧者が、今度はSG初タイトルをもくろむ。

有吉辰也

晴雨を問わない走りで有吉辰也、荒尾聡も好勝負を演じよう。有吉は近況好調で、1月伊勢崎G1シルクカップで優出(4着)後も、川口の普通開催で青山周平らを相手に完全優勝。さらに次の飯塚ミッドナイト「チャリロト杯」でも完全優勝。連勝は9まで伸びており、自身初の10連勝達成なるか、初日から必見だ。
荒尾は21年浜松の全日本選抜の覇者。昨年は通算1000勝も達成しており、巧みなハンドルワークで混戦を抜け出すか。

もちろん、ここに抜粋した選手以外にも全国からトップレーサーが集結。
現時点では雨の可能性は低そうで、冬の冷えた走路で、よりスピーディー、よりスリリングなシリーズが展開されていきそうだ。

(参考ページ)
現在(24年後期)適用されている選手ランキングはこちら

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勝ち上がりを詳しく!

◆初日〜3日目 予選(6周戦)
↓ 3日間平均得点上位64名
◆4日目 最終予選(6周戦)第5R〜12R
↓ 4日間平均得点上位32名
◆5日目 準決勝戦(8周戦)第9R〜12R
↓ 1着・2着の8名
◆最終日 優勝戦(10周戦)第12R

着順順位およびタイム順位得点は以下の通り
1着:8
2着:6
3着:5
4着:4
5着:3
6着:2
7着:1
8着:0
※着・タイム共に同得点
※競走戒告・試走戒告を受けた場合、合計得点から1回につき3点減点
※走法注意の判定を受けた場合は、合計得点から1回につき1点減点

例えば着順は1着でも、競走タイムがメンバー中で4位でゴールした場合は、8点+4点=12点となる。

また、SGスーパースター王座決定戦・トライアル戦のSG優勝戦ポイントは下記の通り。
1着=出場
2着=10点
3着=8点
4着=7点
5着=6点
6着=5点
7着=4点
8着=3点
責外=4点
責任=0点

昨年を例にとると、年末のスーパースター王座決定戦トライアルに5ポイントタイで佐藤貴也、木村武之が出場権を獲得した(※木村はSSの前検で欠場、繰り上がりで出場した森本優佑は3ポイント)。今年も同様のポイント争いが繰り広げられるとすると、6着以上は出場に大きく近づくことになろう。

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【過去のSG全日本選抜オートレース・レポート】

昨年の覇者・金子大輔
24年2月SG第37回全日本選抜オートレース(川口)
優勝:金子大輔
23年2月SG第36回全日本選抜オートレース(浜松)
優勝:鈴木圭一郎
21年9月SG第35回全日本選抜オートレース(飯塚)
優勝:青山周平
21年2月SG第34回全日本選抜オートレース(浜松)
優勝:荒尾聡
19年10月SG第33回全日本選抜オートレース(川口)
優勝:鈴木圭一郎

昨年の全日本選抜(川口)は湿走路の中で2強を破った金子大輔が9年ぶりのSG戴冠を果たした。SGは2強が優勝を重ねていただけに、優勝インタビューでは「青山(周平)君や(鈴木)圭一郎に毎回獲られていて、同じ選手として思うところがあった」と意地を見せた。今年は浜松走路を舞台に、どんな10周戦が展開され、表彰式で恒例の「シャンパンファイト」をするのは、果たして……。

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(P-NAVI編集部)

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