2025/01/03(金) 21:15
いわき平競輪場で4日から開催されるナイター「東スポ杯・スピチャンスカパー杯(FI)」の前検日。初日12レースに出走する佐藤慎太郎に話を聞いた。
S班の座を5年守り続け、グランプリを優勝した2019年以来のFI戦出走となる佐藤慎太郎。今節は山崎芳仁の欠場による追加参戦だ。
「正月はゆっくりしようかなと思っていたけど、一発目を地元で迎えられるのも良いかなと追加を受けた。競輪が盛り上がっているしファンの皆さんの前で走れるのは有難い。競輪祭のダメージが残っているので、状態を把握しながら。FIを見ていても難しいなと思ってはいる。自力型が活躍している感じだしね」
今年について。
「優勝できていないし、優勝を目指していければ今後のモチベーションにもなる。(神山の引退にも触れ)いつかは来る引退、悔いのないように普段の練習からやり残さないようにしたいね。特別競輪は照準を合わせて獲れるほど甘くはない。若い時はそういう時期もあったけど、それでも結果1つしか獲れていないから」
グランプリは家で見ていたという。
「自分ならどうとかはなく、完全にファン目線で見ていましたよ。みんな強いなって。順当なら古性、レースは北井の気持ち次第だと思っていた。新山が来れば(北井には)良かったんだろうけど、ワッキーだった。どっちかだったよね」
ちょっとした話の中でも、最前線で戦っている佐藤慎太郎の言葉には納得させられる。
さて久々のFI戦、そして新年の幕開けは武藤龍生との競り。お互いに佐々木眞也の番手を主張した。
「勝負になってしまうけど、地元ということもあるしね」
自力型全盛の時代、競り合う2人が千切られてしまうケースが多い昨今。先行1車、その先行よりも点数上位のマーク屋同士の競り。何より21年前、番手勝負でタイトルを獲った佐藤慎太郎の競りは実に興味深い。(アオケイ・市川記者)