初日は前受けから望月嘉人を突っ張り切り、番手の宝満大作を振り切って力を見せつけた内藤。レース後には「前を取れたら突っ張り。いつも後ろを見るときにスピードを落としてしまうので、いかに落とさずに行けるかを意識しながら走った。ペースをあまり落とさなかったので、最後はキツかったですけどね」と話していた。

　久々の予選スタートになったが、そのことについては「予選だと本線で組んでもらえるけど、特選だとまだまだですからね」と謙虚な答えが返ってきた。

　そして、内藤のプロフィール欄を見ると養成所の試験区分は技能試験。他スポーツからの転向では適性が多いのだが、そこについて聞いてみた。「実は適性で1回受けたけどダメで、そこから10月か11か月くらいから技能試験の練習を始めました。やっぱり自転車の扱いもまだまだ。フィジカル面も大事だけど、技術面も共に上げていきたいですね」と常に上を目指していた。初日一緒に走った宝満大作も言っていたのだが、内藤は研究家。開催前には対戦相手の分析にも余念がないのだ。

「S級点を取るのが壁になっている」と話すが、デビューをしてから着々と力を付けて、成長している。松戸はチャレンジで初優勝したバンクのようだし、この勢いでまずは準決勝も突破したい。(アオケイ・宮本記者)