【武雄競輪・ミッドナイト】近谷涼「この1着はすごく大きい」

2024/11/13(水) 09:15

武雄競輪場のミッドナイト「オッズパーク杯(FI)」が12日に初日を開催。4RのA級特選を走った近谷涼に話を聞いた。

番手から飛び出し1着を手にした近谷涼

 初日特選は自転車競技を通して高校時代から交流のあった1つ下の後輩、吉川希望と初連係。「練習も一緒ですしいつか走りたかった」と連係を喜んだ。吉川も意気に感じたか、赤板から本線の松本秀之慎ラインを叩くとそのまま一気に駆けた。最終ホームは向かい風もいとわぬ一本棒状態で相当フカしていたものと思われる。その甲斐もあり、近谷は松本の巻き返しに合わせて番手から飛び出し1着を手にした。

 近谷は「この1着はすごく大きい」と喜びを露わにした。「今期の競走得点は90.4点。S級点へ向けてここでまとめられれば、だいぶ近づくんです」と明確な目標を設定していたからだ。ただ、S級点をゲットすることだけが目的ではない。

 来年10月に前橋で行われるGI「第34回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」の出場権を狙えるからだ。寛仁親王牌は選考基準に「全プロトラック種目出場者で各種目の1〜3位者」との項目があり、競輪選手になる前はナショナルチームに在籍し主に中距離競技で活躍していた近谷にとっては、もっともGIへの近道と言える。実際に今年の全プロも団抜きや4km個人パーシュートで好成績を挙げている。

 今期の競走得点は来々期(2025年7月〜)のS級をかけた争いに反映される。つまり、S級点を手にすることができなければ、権利を持っていたとしてもGIは走れない。何としてもS級点を。準決、決勝も負けられない戦いが続く。(netkeirin特派員)

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