2024/10/15(火) 19:30
青森競輪場のナイター「日刊スポーツ杯(FI)」は15日に初日を迎えた。7RのS級予選を走った鈴木陸来に話を聞いた。
一気にS級に駆け上がった印象が強い鈴木陸来。その後は落車などもあり、成績は伸び悩む。そんな状態だが、熊本記念辺りから上向きになってきているという。
「今までは落車が多くて、落ちる度に『戻るためにやらないと』と思って、体の作り直しをやっていたけど、最近は落車もしなかったので(その状況に甘えてしまって)普段通りの練習だけをやっていた。それが今までの成績になってしまっていた。得意のカマシで出切ることはできても、後ろが離れたり、別線に使われたりで自分の着がない。こんな感じではダメだと思って、戦法的に突っ張って逃げたり、飛び付いたりもできるようにするためにベース作りから始めることにしました。なので、今までやっていた練習(街道やワットバイク・ウエイトなど)は一切やらずに、ロードワークのみに絞ってやっている」と初心に戻ってベース作りに徹底して取り組んでいる。
「その成果が少しずつ出てきて、直前の熊本記念では1着はなかったけど、調子が戻ってきた感触があった。それに今回の予選でも突っ張って2周近く駆けられたのもその成果なのかもしれない。このままこれを続けて再度上を狙っていきたい。そして、上に上がったら、その時点で何が自分に足りないのかをもう一度考えてみて、足りなければそこを強化する練習をやっていこうと考えている」
今の鈴木は自分自身が置かれた現状を理解して、問題を如何に打開するかを真剣に考えている。出した答えに対して真摯に取り組み、全ての努力は未来の『強い自分』に向けられている。(アオケイ・真島記者)