那須高原ロングライド2024(後編)

2024/09/06(金) 18:00

那須高原ロングライド2024(後編)
 

◆前編はこちら

この大会は、エイドのスタッフも、立哨係員も皆フレンドリーで、参加者の気持ちに寄り添って声をかけてくれるのも大きな特徴だ。ボランティアスタッフは、ほとんどがサイクリストで、参加を控えてサポートに回ってくれている。制服を着たプロの警備員も、全員が丁寧で温かく、どのように人材を揃えているのかと不思議でならない。優しくルートの誘導をしてくれる皆さんが、ライドの価値を上げているように思う。

ヨーロッパのレースの応援シーンでは有名な「悪魔おじさん」も登場。キツい上りを応援してくれる
 
立哨スタッフが心を込めてルート誘導してくれるのもこの大会の特徴

2つ目のエイドでは、「冷やしイモ」がふるまわれた。暑さ対策として、あえて半分凍ったシャーベット状で提供。頬張ると、冷たく、少しシャリシャリして、食感も楽しい。冷やしてもなお、これだけ甘さを感じられるイモ自体のポテンシャルも驚きだ。

半分凍った「冷やしイモ」。凍っているのに、甘みが強く、驚かされた

ここまでで、もう大きな上りは終えていると思われる。まだ少し上りは残っているが、気持ちよく走れる範囲内だ。美しい木々の間を抜け、3つ目のエイドに向かう。
3つ目のエイドは那須高原小学校。校庭を全て開放してくれていて、広々とした空間が広がっている。ここは複数のコースが立ち寄る形で設定されており、かなり大型のエイドと言えるだろう。次々と構内に入っていく参加者の後をついて行くと、すでに多くの自転車がラックにかけられていた。

第3エイドは多くの参加者でにぎわっていた

スタートを待つ間から食べ通しではあるが、ここはランチ的なエイドで、皆が腰を下ろし、落ち着いて飲食を楽しんでいた。きゅうりの浅漬けとトマトを前菜に、メインディッシュは、冷やし沖縄そばか、カレーかピザから選ぶことができるとのこと。ピザはさらに4種類の選択肢があるそうだ。悩ましい。

ビーフが乗ったカレー
トマトがごろごろと乗ったミックスピザ
沖縄ひやしそば

筆者は、ミニトマトが惜しげもなく散りばめられたミックスピザをセレクト。まずは軽く塩味がついたきゅうりをポリポリとかじる。食感もよく、あまりにおいしくて、おかわりしてしまった。足つり対策にも良さそうだ。ピザの生地はパンケーキのように少しふわっとしていて、焼かれたプチトマトと相まって、新食感だった。 食後はかき氷をいただく。シロップは好きなものを自由にかけていいらしい。カラダの内側から冷やしていくようで気持ちいい。すっきりとリフレッシュ!クルミにミルク糖がかかったお菓子をいただいて、再スタートした。

残りの距離は10kmあまり。下り基調であり、あとは気持ちよく走るだけだ。林間に伸びる木陰の道を抜け、田園風景の中に入っていく。次第に街が近づいてくる感覚があり、ゴールが近い雰囲気を悟る。ライドは、あっという間だった。

スタッフの皆さんに迎え入れられ、ゴール。ゴール地点にはたくさんのキッチンカーが並んでおり、フィニッシュした参加者が飲食を楽しみながら、楽しかったこの日を振り返っていた。

大好評だったミルク寒天

聞けば、各コースのエイドで、多様なフードが提供されていた模様。冷やしおでんにミルク寒天、冷やし鯛焼きに、味を選べるラーメンエイドもあったそうだ。これだけのエイドを企画して、同時に運営するのは、なみなみならない努力だろう。
キッチンカーに、ミルクコースで振る舞われたという「飲むチーズケーキ」があったので、どうにも気になってオーダー。氷がたくさん入ったドリンクは、甘すぎず、しっかりとチーズの味がして、確かに「冷たいチーズケーキ」だった。ベースになるミルクの質がよいから、この濃厚ながらもさっぱりした味が出せるのだろう。

那須塩原牛乳の味を活かした「飲むチーズケーキ」

達成感いっぱいの表情でゴールする方々や、笑顔でゴール後の時間を楽しむ皆さんを眺めながら、ひと休み。美しい高原の景観の中を走り、皆さんとワイワイ盛り上がって、おいしく飲み食いして、幸せな1日だったと振り返った。
今度は、もうちょっとチャレンジングな長距離コースにも参加してみたい。距離が長ければ設定されるエイドの数が多いから、が一番のモチベーションだけど。エイドが楽しみで走るイベントがあってもいい。
さて、来年は何を食べられるかな?

画像:那須高原ロングライド実行委員会事務局、M-WAVE、 編集部

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