2024/05/26(日) 22:07
スポーツニッポン新聞社杯
G2川口記念(最終日)
※ナイター開催
5月22日に開幕したG2川口記念は、直近4年で3回優勝している青山周平が直前に欠場したものの、地元川口勢を中心に熱戦が繰り広げられた。レースだけではなく、走路も熱を帯び、日中は走路温度が40度を超え、ナイター照明が灯る時間帯でも30度前後だったりと、軽ハンデ勢の健闘も目立っていた。
初日から話題を集めたのは、初日から連勝発進を決めた佐藤摩弥と小椋華恋の地元女子レーサーのふたり。佐藤摩は得意のスタートダッシュからシリーズ3勝、小椋は3日目にハンデ重化したものの、準決勝戦は2着に粘り記念初優出を果たした。さらに地元の早津康介も記念初優出を決めると、若井友和、中村雅人のベテラン勢、さらに佐藤励、黒川京介らエース格も続き、松尾啓史を除く7名が地元・川口勢という躍進を見せた。
【12R=優勝戦】
*8周回4,100m
良走路=走路温度25度
1/小椋華恋(川口35期)0m 3.29
2/早津康介(川口34期)10m 3.32
3/松尾啓史(山陽26期)10m 3.32
4/若井友和(川口25期)10m 3.30
5/中村雅人(川口28期)10m 3.33
6/佐藤摩弥(川口31期)10m 3.33
7/佐藤励(川口35期)10m 3.28
8/黒川京介(川口33期)10m 3.28
※右数字はハンデ、試走タイム
最終日も晴れの良走路。試走は3.28で佐藤励と黒川が同タイムトップ。次に0mハンデの小椋が3.29をマークし、若井が3.30で続いた。
オッズの上位人気は外枠勢の佐藤励、佐藤摩、黒川が中心になったが、内枠も対抗として支持を集め、混戦ムードが漂った。
レースはスタートから単独0mハンデの小椋が快調に飛ばす。2着、3着争いがもつれる中、快ペースのまま8周回を逃げ切り優勝! グレードレースは初優出・初優勝。さらに女子レーサーとしては佐藤摩弥に次ぐ、2人目のグレードレース優勝者となった。
なお、本日モトGP第6戦カタルーニャGPのMoto2クラス決勝(スペイン)で弟の小椋藍が優勝。弟に続く形で、姉の小椋華恋も快挙を達成した。
■レース展開
スタートは1・小椋が決めて、逃げ態勢に持ち込む10線からは6・佐藤摩が好スタートを決めて、3番手に8・黒川、4番手に3・松尾が続いていく。小椋が快調に逃げる中、3周回目に黒川が佐藤摩をかわして2番手に上がり、佐藤摩も4コーナーで再度黒川のインに入り逆転するも、4周回目に4番手の松尾が、黒川、佐藤摩のインに入り2車抜きに成功。2番手に上がった松尾は、小椋との差をじりじりと詰めるが、セーフティーリードを保ったまま最終周回へ。佐藤摩が最終2コーナーで再度、松尾の内を狙うも、これは松尾が抑え切る。小椋は後続の争いを尻目に8周回を逃げ切り、記念初優出・初優勝のチェッカー。2着に松尾、3着に佐藤摩が入線した。
【G2川口記念・優勝戦】
2連単1-3 9,980円(35番人気)
3連単1-3-6 69,610円(182番人気)
優勝/小椋華恋(川口35期)
競走車名:ルナ
ランク:A213
競走タイム:3.383
今節成績:1着・1着・7着・2着・1着
次走出場予定:飯塚(6月16日~18日)
まさか優勝できると思っていなかったので、すごく嬉しいです。
(弟のモトGP優勝があり)ちょうどタイミングよく、2人で優勝できて嬉しいですね。
ちょっと不安な部分も多かったですが、エンジンもタイヤも良かったので、落ち着いて8周回に挑めました。
試走は29も出ているとは思いませんでしたね。
スタートもすごく良かったです。後ろの状況は何も分からなかったので、すぐ後ろにいると思って、ずっと走っていました。
でも、落ち着かないとと思って、一人の練習走行の気持ちで走りました。
エンジンは本当に年始からずっと良くて。初日にセッティングがバッチリ出ていたので、ずっと良い調子で行けました。
タイヤも初乗りでしたが、すごく良かったです。
ルナがすごすぎるので、私がひたすらどう活かすかが問題。人間的には課題ばかりなので、もっと成長して、エンジンに追いつけるように頑張りたいと思います。
成績もちゃんと出せたので、本当に楽しい5日間でした。
まだまだ足りない部分が多いと思いますので、成長してもっと結果を出せる選手になりたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。
川口オート3代目イメージガールの夜道雪さんが「さすがです!」のポーズで祝福(P-Navi編集部)