【函館競輪G3】古性優作が今年3回目のG3優勝

2024/05/19(日) 22:47

【函館競輪G3】古性優作が今年3回目のG3優勝

2024年5月19日 函館競輪

令和6年能登半島地震復興支援競輪
開設74周年記念「五稜郭杯争奪戦」G3(最終日)

※ナイター開催

早春から晩春へ移り行く季節を迎えた北海道。今回の函館記念開催初日には雨が降り、以降も冷たい強風が吹き、日々バンクコンディションが変化する中で、シリーズは進んでいった。
今開催は5名のS級S班が参戦し、迫力ある走りで他を圧倒してきたが、準決勝で新山響平と山口拳矢が主導権争いを演じた末に共倒れ。初戦から順調に勝ち進んだ眞杉匠も、町田太我の先行を捲れず、まさかの敗退を喫した。波乱含みの展開の中、力を発揮したのは古性優作で、主導権を取れないとみるや戦略を変える好判断の好走で、対応力を際立たせた。また、全日本選抜競輪優勝で、早々に来年のS班返り咲きを決めた郡司浩平や北海道出身の松井宏佑も、わずかなチャンスを逃さない力走で決勝進出。また、岩津裕介はシリーズ唯一の3連勝で優出。善戦を見せた北日本勢だったが、決勝に勝ち進んだのはS班の佐藤慎太郎ひとりだった。

決勝レースは、打鐘で先行態勢に入った松井の番手を取り切った古性が、ゴール前で松井を差し切り優勝のゴール。3月の松山以来、今年3回目のG3優勝(通算11回目)のG3優勝を遂げた。

※3日目のレポートはこちら

【函館競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
2/松井宏佑(S1・神奈川113期)
3/小倉竜二(S1・徳島77期)
4/三谷竜生(S1・奈良101期)
5/郡司浩平(S1・神奈川99期)
6/棚橋勉(S2・岡山96期)
7/東口善朋(S1・和歌山85期)
8/岩津裕介(S1・岡山87期)
9/古性優作(SS・大阪100期)

【レース展開】
函館競輪開設74周年記念五稜郭賞争奪戦G312RS級決勝赤板過ぎ1センター

函館競輪開設74周年記念五稜郭賞争奪戦G312RS級決勝最終HS

函館競輪開設74周年記念五稜郭賞争奪戦G312RS級決勝最終1センター

函館競輪開設74周年記念五稜郭賞争奪戦G312RS級決勝ゴール

誘導以下、9古性-4三谷-7東口、8岩津-6棚橋、2松井-5郡司-1佐藤、3小倉で周回。赤板過ぎに松井が上昇をはじめ、2コーナー付近で古性をおさえると、古性は松井の番手で粘り、郡司と並走になる。3番手は三谷と佐藤で並走になるが、打鐘過ぎに三谷がけん制した際に、佐藤の後位にいた小倉が落車(三谷が押し上げで失格)。松井が先行態勢に入っていき、後位の競りも続くが、最終2コーナーで古性が番手を取り切り、郡司は3番手に。最終2コーナーで岩津が捲りを打つが、3番手外まで。逃げ粘る松井を、ゴール前で古性が差し切り優勝のゴール。2着に松井。外伸びた東口が、郡司をかわして3着に入線した。

【函館競輪G3(最終日)12R=S級決勝・結果】
2車単9‐2 3,570円(12番人気)
3連単9-2-7 31,500円(86番人気)
決まり手:差し-逃げ

函館競輪開設74周年記念五稜郭賞争奪戦G3優勝古性優作
優勝/古性優作(SS・大阪100期)
今回成績/特3・二1・準1・決1
次走出場予定/高松宮記念杯競輪G1(岸和田/6月11日~16日)

レースは、ほぼ後ろ攻めかなと思っていたのですが、前が取れて良かったですね。松井(宏佑)の動き出しが遅かったし、自分の横で緩めたので、そこでスピードが合う形になりました。(打鐘からは)必要最小限の動きで(郡司浩平を)どかして、位置を確保できたらと考えました。技術で(位置を)取りたかったので、重心の位置を考えながらでした。
(番手を確保してからは)岩津(裕介)さんが捲ってきたのも見えていたし、ライン3人で決まるかなと思ったのですが、決められなかったのは、力不足かなと思いました。全プロ記念競輪に出られない悔しさがあるので、思い切りトレーニングをして、当たり前のようにタイトルを幾つも獲れるようになりたいし、獲るべくして獲る選手になりたいと思っています。それには、相当のレベルアップをしないといけないと思う。(3連覇のかかる高松宮記念杯競輪を)通過点として、優勝できるようにしたいと思います。

函館競輪開設74周年記念五稜郭賞争奪戦G3優勝古性優作

函館競輪開設74周年記念五稜郭賞争奪戦G3優勝古性優作

函館競輪開設74周年記念五稜郭賞争奪戦G3優勝古性優作

【古性優作選手の直近グレードレース優勝開催・レポート】
2024年3月松山競輪G3
2024年1月和歌山競輪G3

\函館G3(最終日)注目選手ピックアップ/

【最終日7R=S級特選】
高橋晋也
「脚の状態が良かった開催」
1着/高橋晋也(S1・福島115期)

今日は、最終日だし、菊池(岳仁)と力勝負しようと思っていたのですが、後手を踏んだかなと思います。今回、脚の状態は良かったので、最後は菊池君と力勝負できたらいい感じに終われたのかなと思います。初日、2日目は、自分のやりたいことをできたと思うのですが、準決勝で脚力面が劣っていました。次(高松宮記念杯競輪)につながるレースができたと思います。目標ができたし、頑張っていきたいです。

【最終日9R=S級特選】
眞杉匠
「鎖骨のワイヤーを抜いて」
1着/眞杉匠(SS・栃木113期)

昨日の反省を生かさないといけないと思っていました。(自転車を)昨日のセッティングから調整して、だいぶいいかなと思いますが、まだ改善点があると思います。体なのか自転車なのか、どっちなのかなと。動きの悪い状態に慣れても仕方ないので、そろそろ鎖骨のワイヤーを抜こうと思っています。早く体がいい方向になってくれたらと思います。(P-Navi編集部)

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