2023/12/10(日) 18:30
サンケイスポーツ杯 G2レジェンドカップ(最終日)
今年から28期が初参戦となったG2レジェンドカップ。中堅、ベテラン勢が中心のメンバー構成で、12月6日から連日の「技巧戦」が展開された。
初日のレジェンドドリームを制したのは高橋貢。当大会は3連覇の実績もあり、今シリーズも優勝候補の中心として牽引するかに思われたが、まさかの準々決勝戦で敗退。同じく、永井大介、荒尾聡といった実力者も準決勝戦進出を逃すなど、日を追うごとに混戦ムードが増していった。
その中でも安定した走りを見せたのは、2日目から3連勝の伊藤信夫。そして、オール掲示板入りで勝ち上がった有吉辰也、中村雅人。初参戦の28期から、その中村をはじめ、西原智昭、山田達也の3名が優勝戦に駒を進めてきた。
また、森且行が準決勝戦2着で、約3年ぶりにグレードレース優出を決めたことも、注目を集めた。
【12R=優勝戦】
*8周回4,100m 10mオープン戦
良走路(走路温度17度)
1/森且行(川口25期)3.32
2/西原智昭(伊勢崎28期)3.31
3/加賀谷建明(川口27期)3.31
4/山田達也(川口28期)3.30
5/浦田信輔(飯塚23期)3.28
6/伊藤信夫(浜松24期)3.28
7/中村雅人(川口28期)3.29
8/有吉辰也(飯塚25期)3.30
※右数字は試走タイム
優勝戦は、1枠が森且行から8枠の有吉辰也まで10mのオープン戦。
試走タイムは伊藤と浦田が3.28でトップ、中村が3.29、さらに山田と有吉が3.30で続いた。ここまで3連勝で勝ち上がった伊藤が一番人気に推され、対抗には有吉、中村、そして地元唯一の優出を決めた西原も支持を集めた。
そして、17時00分に優勝戦がスタート。序盤で山田達也が先頭に立ち、レースを引っ張る中、加賀谷が4周回目に逆転すると、最後は詰め寄る中村雅人を振り切って優勝のチェッカー。加賀谷はレジェンドカップ初制覇&伊勢崎でのグレードレース初優勝。G2は昨年の浜松のオートレースメモリアル以来、通算5回目の優勝となった。
■レース展開
スタートは最内の森が飛び出すが、山田もセンターから好発進を決めて、1周回3コーナーで森をとらえて山田が先頭に立つ。山田を2番手で森が追い、3番手に西原、4番手に加賀谷の態勢となる。加賀谷は2周回目に西原をかわして3番手にあがると、4周回目に森、さらに山田をとらえて先頭に躍り出る。後続からは中村が6周回で3番手まで追い上げ、前2車を追う。中村はさらに7周回目に山田をとらえて2番手に上がり、抜け出した加賀谷を猛追するが、加賀谷がそのまま押し切り優勝。2着に中村、3着に山田で入線し、川口勢の上位独占となった。約3年ぶりのグレード優出となった森は6着に終わった。
【G2レジェンドカップ・優勝戦】
2連単3-7 4,300円(19番人気)
3連単3-7-4 74,230円(223番人気)
優勝/加賀谷建明(川口27期)
競走車名:プログレス
ランク:S19
競走タイム:3.353
今節成績:8着・5着・1着・2着・1着
次走出場予定:川口・スーパースターフェスタ(12月27日~31日)
初日(8着)、2日目(5着)は、最終日も早い(時間帯の)レースを走るんじゃないかという感じだったので、まさか優勝できるとは思っていなくて、自分でもビックリしています。
一生懸命に整備して、良くなりましたね。
試走はバックで少し煽ったので、もう少し出ているかなという体感はありました。あとはスタートに集中でした。
朝のスタート練習は、うまく切れましたが、本番は(山田)達也にいかれたので。速かったですね。
でも、エンジンが乗りやすくて、追っている感じも少し余裕があって、何とかなるかもなと思って走っていました。
先頭を走るのは好きなので、先頭に立てたのが大きかったと思います。最後も(中村)雅人が来ているのは、見えていました。
応援してくれたファンのために、いいところを見せようと、たくさん練習した効果があったと思います。
この後は、年末のスーパースター王座決定戦には出られませんが、この調子でスーパースターフェスタ、そしてシルクカップでも、たくさん車券に貢献できるよう頑張ります。
フライングが続いて、情けないレースが多かったですが、ここからは減ったので、迷惑かけないように、集中していいレースをしたいと思います!
(P-Navi編集部)