2025/10/14(火) 14:10
別府競輪「施設整備等協賛競輪・GIIIナイター」は、16日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
親王牌組が不在のGIII開催。戦力的には九州勢が充実しており、山田庸平が4日間、責任を持って戦う。
今年4月の地元・武雄記念では完全優勝、さらに5月の地元FIでも優勝を果たしたが、その後は優勝から遠ざかっている。
動き自体は超抜ではないものの、伊藤颯馬や阿部将大のスピードを借りての抜け出しに期待がかかる。
ラインを固める小川勇介も脚色が良く、強襲シーンも十分に考えられる。
名物レーサーとして存在感を増す中川誠一郎、大塚健一郎のベテラン勢が揃うことで、九州全体の結束も一層強まる。
関東勢は長島大介、橋本瑠偉が機動型。大御所・武田豊樹が控え、経験と総合力で勝機を探る。
南関は新田康仁が調子を戻してきたが、機動型が手薄でやや苦戦模様。北日本もS級1班の自力型が不在で、勢いに欠ける印象だ。
中部は柴崎淳と山口富生が攻撃的に仕掛け、一発を狙う構成。
近畿はスピード豊富な中釜章成が主力。当地記念では古性優作と決勝で連係しており、相性の良い舞台だ。南潤が“覚醒モード”に入れば、波乱を起こす可能性もある。
中国地区は1班の選手が不在だが、四国からは真鍋智寛が徹底先行の走りを魅せる。
ガールズケイリンは児玉碧衣の独壇場。宇都宮の女子オールスター終了後は、普通開催で5場所連続の完全優勝と、まさに無双状態。精神的にも充実期しており、死角は見当たらない。
対抗はロングスパートができる太田美穂。後方がもつれる展開なら、児玉を苦しめる場面もありそうだ。
地元九州地区の開催だけに、那須萌美の勝負強さにも注目。當銘直美の競走センス、熊谷芽緯と畠山ひすいの先行力も買いの材料で、優出争いは熾烈を極める。