2025/11/07(金) 13:06
玉野競輪「九州スポーツ杯争奪戦・FIナイター・松山市主催」は9日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
親王牌(GI)を制した嘉永泰斗は欠場。ここは"自分の庭"とも言える取鳥雄吾がダイナミックに仕掛ける。まだ記念優勝のタイトルこそないが、特別競輪でも見せ場以上の走りを演じてきた。淡泊な面が課題ではあるものの、カマシのスピードは屈指。もうワンランク上の選手へと成長するためにも、この1、2年が勝負どころだ。前走の小倉FIでは準優勝、2走前の親王牌でも一次予選を1着で突破しており、状態面は良好。
番手には中四国ラインで小倉竜二が構える。犬伏湧也の師匠として"愛のある辛辣コメント"で知られるベテランマーカー。ダッシュ戦ではやや分が悪くなってきたが、誰もが認める仕事人だ。原田研太朗の捲り一撃も魅力十分だが、近況は"オグリュー"こと小倉は任せていない。
中部勢は皿屋豊の一発と、巧者・笠松信幸の立ち回りに注目。近畿の機動型は高久保雄介と池野健太。追い込み陣は藤田勝也と神田紘輔が控える。
九州勢は、吉岡稔真さん率いる"不動会"の連係に注目。岩谷拓磨に園田匠という布陣で、本線を苦しめそうだ。
A級戦では、競走得点トップが新鋭・遠藤拓巳。当地は3月のルーキーチャンピオン(9着)以来の登場で、その悔しさを晴らしたい。9月の熊本以来となる優勝を狙う。
中部は南儀拓海と志田愛希飛の"勢いある富山2枚看板"。決勝では志田が主導権を握り、南儀の2段駆けも十分。その場合、3番手は得点上位の宝満大作。
近畿勢では、ベテラン・中村一将が自力で奮闘。長らくS級で戦ってきた実力者が、A級戦でも存在感を見せている。