2023/09/17(日) 19:39
特別G1共同通信社杯プレミアムカップ(4日目)
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
1・有吉辰也が最内からスタートを決めて、逃げ態勢に持ち込んでいく。2番手に4・鈴木宏和が付け、さらに3番手に5・長田稚也が続いて、上位はこの3車の争いとなる。逃げた有吉がリードを保ったまま1着でゴール。長田の追い上げを抑え切った鈴木が2着に入線した。
1着/有吉辰也(飯塚25期)
競走タイム:3.413
競走車名:キックアス
ランク:S16
今節の成績:2着・1着・2着・1着
G1優勝:14回(21年川口:開設記念グランプリレース)
プレミアムカップ優勝:1回(10年川口)
スタート巧者がそろっていただけに、「まずはスタートに集中」。その結果、自身も「100点です」と振り返るほどの好スタートから、誰にも前を譲らずに6周回を逃げ切った。道中も「(鈴木宏和の)音が聞こえていたので、ミスをしないようにだけ」と冷静は走りで優出一番乗り。優勝戦も2枠をゲット。今年はまだSSのポイントを獲得していないだけに、このチャンスを活かせるか。
2着/鈴木宏和(浜松32期)
競走タイム:3.419
競走車名:ナアーモ
ランク:S20
今節の成績:1着・1着・1着・2着
G1優勝:0回
スタート勝負は有吉に先手を奪われ、第一声は「悔しいですね」。2番手に付けてからは、後ろから長田雅也の追い上げもあり「抜かれないように、抑えて走りました」。今節は準決勝戦こそ2着に甘んじたものの、初日から3日目までは3連勝。今年3月のプレミアムカップ優勝戦は雨に泣かされ8着だったが、今回は天気の心配が無さそう。優勝戦は6番目の選択で6枠になったが「外だけど、トップスタートを切りたい」と意気込む。その先にあるのは、念願のグレードレース初優勝だ。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートは5・佐藤摩弥が抜群の飛び出しで内を飲み込んでいくと、6・木村武之もスタートで2番手に付け、1周回3コーナーで佐藤のインに入って先頭に立つ。逃げる木村に対して、佐藤も再逆転を狙うも、木村が押し切り1着。2着に佐藤、3着は早川清太郎が入線した。
1着/木村武之(浜松26期)
競走タイム:3.423
競走車名:エボニー
ランク:S9
今節の成績:1着・4着・3着・1着
G1優勝:17回(22年浜松:開設記念ゴールデンレース)
プレミアムカップ優勝:2回(15年山陽、18年飯塚)
「最高のスタートが切れたと思います」。6枠から鋭いスタートで飛び出すと、先を行く佐藤摩弥をとらえる速攻で押し切った。G1優出は、今年5月の浜松ゴールデンレース以来。エンジン的にも「乗りづらさも解消されてきて、今節の中では一番でした」と手応えアリ。昨年の浜松のプレミアムカップ優勝戦では青山周平の前に準優勝。プレミアムカップは約5年ぶり3回目の優勝を目指すとともに、SSのポイントも奪取なるか。
2着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム:3.426
競走車名:Pタン3
ランク:S14
今節の成績:5着・1着・1着・2着
G1優勝:1回(23年川口:キューポラ杯)
「すごく気持ちよく切れました」というスタートで先手を奪うも、1周回3コーナーで木村に捕えられた。道中は「内に向けたら滑りそうで、我慢して走った」ため、エンジン的には「私の方が強め」だったものの、仕掛け切れなかった。今年は7月のキューポラ杯で通算300勝、さらに女子レーサー初のG1制覇を成し遂げたばかり。今回は8枠と位置は厳しいが、「明日は『アレ』ができるように頑張ります」。
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【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
4・伊藤信夫がスタートを決めるも、5・黒川京介が1周回3コーナーでインに入り先頭奪取。抜け出した黒川はリードを大きく広げて快勝のゴール。3周回に伊藤をかわした佐藤貴也が2番手に上がると、伊藤も食らいついて両者の2着争いになるが、佐藤がキープして2着。
1着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.394
競走車名:イットウセイ
ランク:S30
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:1回(19年山陽:スピード王決定戦)
準決勝戦も好スタートから、1周回目で伊藤信夫を鋭くとらえた。「あそこが決め手でしたね。あそこしかなかったし、巧く決まりました」。今節はただひとり、初日から4連勝でファイナル進出を決めた。もちろんエンジンは「ほぼ何もやらなくてもいいくらい」の仕上がり。優勝戦の枠番選択も1番目で、白の勝負服を選んだ。今年は4月浜松のウィナーズカップ(完全優勝)、さらに6月山陽の小林啓二杯とG2を2回制覇。相性の良い浜松で、4年ぶりのG1優勝&完全Vでのプレミアムカップ初制覇に挑む。
2着/佐藤貴也(浜松29期)
競走タイム:3.419
競走車名:スケートラブ
ランク:S8
今節の成績:3着・1着・1着・2着
G1優勝:6回(22年浜松:スピード王決定戦)
プレミアムカップ優勝:2回(13年山陽=A級戦、17年山陽)
黒川京介には速攻を決められたものの、着実にポジションを上げて、伊藤信夫との優出争いを凌ぎ切った。「抜いたはずなのに、煽られてしまって」と苦笑いでレースを振り返るが、今節はオール掲示板入りで、エンジン的には「直線の伸びがいいので、展開的にはやりやすかった」。優勝戦は7番目の選択で7枠。もちろん狙うは、十八番のスタート攻勢から、約6年ぶりのプレミアムカップ制覇だろう。
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スタートから2・青山周平が先制して、レースの主導権を握っていく。2番手は4・中村雅人、3番手は5・三浦康平が続く。逃げる青山を中村が追走して、両者のマッチレースの展開に。逃げ切りを図る青山に対して、最後に中村が外から捲り、ゴール前で逆転の1着。2着に青山。4周回目に三浦をかわした8・金子大輔が3着に入線した。
1着/中村雅人(川口28期)
競走タイム:3.390
競走車名:KOモンソン
ランク:S6
今節の成績:1着・3着・2着・1着
G1優勝:9回(19年山陽:プレミアムカップ)
プレミアムカップ優勝:1回(19年山陽)
「届きましたね」。抜け出した青山周平をジリジリ追い詰めると、ゴール前で外から交わす逆転劇を演じた。「(青山に)付いていく形で離されないようにと思っていましたが、エンジンは同じくらいで、タイヤが良かったかな」と激戦を振り返る。また今節はスタートが切れていることも大きい。「最近は優勝戦がダメ」というように、G1に限っても約4年、優勝から遠ざかっているが、持ち前の技巧戦で2回目のプレミアムカップ制覇の可能性も十分だ。
2着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.390
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・2着
G1優勝:22回(23年伊勢崎:ムーンライトCC)
プレミアムカップ優勝:3回(20年飯塚、21年飯塚、22年浜松)
最後の最後で中村雅人の巧腕に逆転を許し、連勝こそストップしたものの、今節もオール連対の安定感で、しっかりと優勝戦に駒を進めてきた。「最後は中村さんにやられただけで、(エンジンは)安定していい。上出来です」。プレミアムカップは過去3回、ここ3年は毎年制覇しており、昨年の浜松開催の覇者でもある。前節は地元でムーンライトチャンピオンカップを優勝。今回の優勝戦は5枠から、ナンバーワンが貫禄のレースを見せて、G1連続優勝で締めくくるか。
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m 0mオープン戦
1/黒川京介(川口33期)1番目選択
2/有吉辰也(飯塚25期)2番目選択
3/中村雅人(川口28期)3番目選択
4/木村武之(浜松26期)4番目選択
5/青山周平(伊勢崎31期)5番目選択
6/鈴木宏和(浜松32期)6番目選択
7/佐藤貴也(浜松29期)7番目選択
8/佐藤摩弥(川口31期)8番目選択
まず準決勝戦1着の4選手のうち、予選での競走得点上位(※同点の場合は、前検日に行った抽選番号の小さい順)から枠番を選択。2着も同様に実施した。1番目の選択は黒川で、1枠を選択。そこから選択順に、内から枠番が決まっていった。
4日目の浜松は、雨が一時的に降った時間帯もあったが、30度を超える気温と日差しで、走路は一気に回復。準決勝戦はすべて良走路(走路温度は9レースで47度、最終12レースで43度)で行われた。
最終日も降水確率が若干高い時間帯もあるが、全体的には晴れで、優勝戦も良走路での決戦となりそうだ。
ここまで無傷の4連勝で勝ち上がった黒川京介が1枠に入り、スタートもエンジンも抜群なだけに、完全優勝でのプレミアムカップ初制覇なるかに注目は集まりそう。
だが、連勝こそ止まったものの青山周平をはじめ、実力者やスタート巧者が多く集まった優勝戦は、スタートから目の離せない好勝負が展開されそうだ。
また、優出メンバーで今年まだスーパースター王座決定戦トライアル戦のポイントを取っていないのは、有吉辰也、木村武之の2名。獲得のチャンス活かせるか、こちらも注目だろう。
【プレミアムカップ優勝戦のポイント】
プレミアムカップの優勝戦は、年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦へのポイント対象レース。
優勝者には10ポイント、2着に5ポイント、3着に3ポイントが付与される。
▼SG・プレミアムカップの優勝戦ポイント状況
1位 金子大輔 30
2位 佐藤摩弥 22
3位 荒尾 聡 15
3位 黒川京介 15
5位 伊藤信夫 10
6位 鈴木宏和 7
6位 西原智昭 7
8位 中村雅人 5
8位 中村杏亮 5
10位 佐藤貴也 3
10位 篠原 睦 3
12位 永井大介 1
12位 角南一如 1
※9月17日現在。鈴木圭一郎、青山周平は今年のSG優勝で出場権獲得。
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【15周年第6弾】特別G1共同通信社杯プレミアムカップのスペシャルキャンペーン!
9月18日(月)は競輪の共同通信社杯G2(青森)決勝戦とオートレースの特別G1プレミアムカップ(浜松)で、それぞれ山分けキャンペーンを実施!
・競輪:共同通信社杯G2
決勝レース3連単的中で300万円山分け
・オートレース:特別G1共同通信社杯プレミアムカップ
優勝戦3連単的中で100万円山分け
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【過去のプレミアムカップ・プレイバック】
2023年3月山陽オート
優勝:荒尾聡
2022年9月浜松オート
優勝:青山周平
2021年7月飯塚オート
優勝:永井大介
2021年3月飯塚オート
優勝:青山周平
2020年9月山陽オート
優勝:早川清太郎
2019年9月山陽オート
優勝:鈴木圭一郎(P-Navi編集部)