2023/08/14(月) 23:59
SG第27回オートレースグランプリ(5日目)
【9R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(湿走路)
上和田拓海がフライング。2本目は篠原がトップスタートを決めて逃げ展開を作る。2番手には田村治郎、3番手に早川清太郎の地元両者が続く。スタート4番手から佐藤貴也が追い上げてくると、4周回で早川を、6周回で田村を捕らえて2番手に浮上。抜け出した篠原はリード保ったまま1着。早川も3番手から懸命に逆転を狙うが、佐藤が2着をキープ。
1着/篠原睦(飯塚26期)
競走タイム3.566
競走車名:チャージ
ランク:S17
今節の成績:3着・2着・3着・3着・1着
SG優勝回数:1回(21年伊勢崎:グランプリ)
湿走路で行われた第9レースは、鮮やかな速攻劇で、篠原が優出一番乗りを決めた。試走で「少し跳ねていた」ため、スタートに集中。独走展開に持ち込んで、押し切った。今節はオール掲示板入りの安定感で、スタートは十分の切れ味。あとは優勝戦に向けて「タイヤをしっかりと作りたい」。2021年のオートレースグランプリで歓喜のSG初制覇。その時と同じ2枠から、2回目の制覇を狙う。
2着/佐藤貴也(浜松29期)
競走タイム3.580
競走車名:スケートラブ
ランク:S8
今節の成績:3着・3着・3着・3着・2着
SG優勝回数:1回(18年飯塚:オールスター)
今節は初日から4日目までオール3着。準決勝戦では、同期の早川清太郎との2着争いを制して、21年12月のスーパースター王座決定戦以来のSG優出を決めた。気になるのがスタートで、「今節は切れていない。(準決勝戦も)全くダメ」とのコメント。再び4号車となった優勝戦で、今度こそ最高のスタートを切って、5年ぶり2回目のSG制覇を手にするか。
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【10R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(斑走路)
山本将之がフライング。2本目はセンター枠から鈴木宏和がスタート一気に抜け出す。中村雅人も機敏な攻めで2周回目に2番手に上がり、さらに荒尾聡も3番手に浮上。大きくリードを広げた鈴木は、そのまま逃げ切りゴール。荒尾も逆転を狙い差を詰めるが、仕掛けるまでには至らず、中村が2着入線を果たした。
1着/鈴木宏和(浜松32期)
競走タイム3.434
競走車名:ナアーモ
ランク:S20
今節の成績:2着・2着・2着・5着・1着
SG優勝回数:0回
SG優出:2回目(21年4月オールスター以来)
雨は止み、走路は斑に変化。もちろん、少しでも回復すればするほど好材料。「晴れだと思って切りました」というスタートで、一気に好展開を引き寄せ、2回目のSGファイナルの切符を手にした。マシンも「凄く乗りやすい」ため、レース後半に垂れないように、やっても微調整。記念優勝も未経験ではあるが、3号車の好枠をフルに活かして、大仕事をやってのけるか。
2着/中村雅人(川口28期)
競走タイム3.439
競走車名:KOモンソン
ランク:S6
今節の成績:1着・1着・4着・2着・2着
SG優勝回数:6回(16年伊勢崎:グランプリ)
「気持ちだね」。優出争いを凌ぎ切って、ロッカーでは仲間にそう何度も口にした。準決勝戦ではスタートこそ鈴木宏和に行かれたものの、「そこは想定内。あとは付いていくことを考えていました」。思いのほか、鈴木との車間が開き、さらに後ろから荒尾聡の追い上げも確認。「必死でした」と激戦を振り返る。エンジンは「悪くない。あとは12レースの時間帯に合わせたい」。グランドスラムを決めた7年前の伊勢崎グランプリ以来、SG制覇から遠ざかっているが、持ち前の技巧戦で7年ぶりのSG優勝を目指す。
※SG優勝回数の( )は直近のSG優勝開催
※SG優出回数の( )は直近のSG優出開催
【11R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(斑走路)
金子大輔がスタート先制。2番手に松本康、鈴木圭一郎も外からスタート決めて1周回で3番手につける。金子がリードを広げる中、鈴木は4周回目に松本をかわして2番手に。鈴木はさらに周回ごとに金子との差を詰めると、6周回でインに入り、ついに先頭へ。鈴木が1着、金子が2着で浜松ワンツーとなった。3着は松本が入線。
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム3.359
競走車名:カルマS5K
ランク:S2
今節の成績:2着・1着・1着・3着・1着
SG優勝回数:14回(23年飯塚:オールスター)
鋭い攻めで、抜け出した金子大輔をとらえて、今節3勝目をマークした。マシンはケースを新品にして、クランクも交換。その結果は、「タイムも出ているし、すごく良くなりました」と抜群の仕上がり。このグランプリは、最年少でのSGグランドスラム達成がかかっており、2年ぶりに優勝戦進出を決めた。「しっかりと整備したいと思います」。枠番選択は2番目の選択順位で、5号車を選択。貫き通す平常心で、自身2回目のSG4連続優勝、そして7人目のグランドスラムへ。新たな偉業達成の瞬間が訪れるか。
2着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム3.371
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S12
今節の成績:3着・2着・2着・1着・2着
SG優勝回数:2回(15年浜松:全日本選抜)
鈴木圭一郎にはかわされたものの、好スタートから逃げてレースの主導権を握った。エンジンは「4日目から手応えがあった」。今節ここまでオール掲示板入りで、4日目には湿走路での1着があり、通算800勝にリーチ中。優勝戦に向けても、「リング交換とセッティング」で、まだまだ上積みが見込める。枠番選択で7枠にはなったものの、メモリアルの節目勝利と、8年ぶりのSG制覇の同時達成なるか。
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【12R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(斑走路)
スタートは黒川京介が飛び出すが、青山周平も2番手スタート。青山は2周回で黒川をとらえて抜け出す。さらに3番手から伊藤信夫が狙うも、2番手は黒川がキープし、かわって3番手には新井恵匠が上がる。先頭の青山に対して、後半は黒川が差を詰めていくものの、青山が振り切って1着。2着に黒川、3着は新井をかわした伊藤が入線した。
1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム3.359
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・2着・1着
SG優勝回数:12回(22年飯塚:日本選手権)
盤石のレース運びで、最終レースを締めくくった。今節ただひとり4勝目、オール2連対で優勝戦進出を決めた。それでも「思ったより直線の進みが違った」。跳ねはないものの「気にしながら走っていた」と振り返り、優勝戦へさらに整備を進めていく。昨年のグランプリでは、6日制になって初の完全優勝を達成。そして今年も昨年同様に1号車をゲット。地元の伊勢崎はひとりだけになったが、ナンバーワンが再び貫禄を見せつけるか。
2着/黒川京介(川口33期)
競走タイム3.363
競走車名:イットウセイ
ランク:S30
今節の成績:1着・1着・1着・5着・2着
SG優勝回数:0回
SG優出:5回目(21年12月スーパースター以来)
準決勝戦でも「今節、切れています」というスタート先制。青山には「思ったより早くかわされた」ものの、優出圏内を「譲らない気持ち」で死守した。SG優出は、準優勝だった21年12月のスーパースター王座決定戦以来、通算5回目でグランプリは初優出。エンジンは手前を求めて整備。準決勝戦で使用したタイヤは「かなり良いので、低くなっているけど、明日もこれで行こうと思う」。優勝戦は4枠から、スタートダッシュを決めて、SG初制覇を狙う。
※SG優勝回数の( )は直近のSG優勝開催
※SG優出回数の( )は直近のSG優出開催
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【最終日・12R=優勝戦】
*10周回 5,100m ※0mオープン戦
1/青山周平(伊勢崎31期)選択1番目
2/篠原睦(飯塚26期)選択3番目
3/鈴木宏和(浜松32期)選択4番目
4/黒川京介(川口33期)選択5番目
5/鈴木圭一郎(浜松32期)選択2番目
6/中村雅人(川口28期)選択6番目
7/金子大輔(浜松29期)選択7番目
8/佐藤貴也(浜松29期)選択8番目
枠番選択は、準決勝戦1着選手で今開催の平均得点上位から、好きな車番を選び、準決勝戦2着選手も同様に選択していく形式。
青山が選択順位1番目で、1番車を選択。2番目は鈴木圭は5枠を選択。そこからは選択順に内枠から埋まっていった。
見所満載のメンバー構成となった今年のグランプリ優勝戦。
まずは鈴木圭一郎がSGグランドスラム達成なるか、そしてナンバーワンの青山周平は大会連覇なるか、真っ向勝負となる。
さらにSG初優勝を目指すのは、鈴木宏和と黒川京介の2名で、オートレースグランプリがSG初制覇選手を多く出していることを考えても要注目だろう。
気になる天気だが、前日夜から雨が降るものの、昼過ぎには止む予報。5日目も雨が止めんでから、ほぼ良の斑走路まで回復していったことを考えると、昼過ぎに止むのであれば、良走路まであるか。走路コンディションにはいつも以上に注意が必要だろう。
オートレースに新たな歴史が刻まれるか__。優勝戦は20時40分に発走予定です。
雨がやんで虹が見えた5日目の伊勢崎オート
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SGオートレースグランプリの過去レポート
2022年8月伊勢崎
優勝者:青山周平
2021年8月伊勢崎
優勝者:篠原睦
2020年8月伊勢崎
優勝者:伊藤信夫
2019年8月伊勢崎
優勝者:青山周平(P-Navi編集部)