2023/07/18(火) 02:22
第19回サマーナイトフェスティバルG2(最終日)
※ガールズケイリンフェスティバルのレポートはこちら
北の大地北海道の南の玄関口函館で、7月15日から17日の日程で「第19回サマーナイトフェスティバル」G2が函館競輪場で開催され、本日(最終日)を迎えた。ガールズケイリンフェスティバルが並行して行われた今大会は、函館競輪で開催されるのが5回目。初日こそ雨が降ったものも、おおむね天候に恵まれ、場内では多くのファンが白熱したレースを観戦した。
決勝レースは、連日パワフルな捲りで他を一蹴する脇本雄太が唯一の連勝で決勝進出を果たす活躍で開催をリードした。3連覇をかけて挑んだ松浦悠士も、素早い巻き返しで快速捲りを見せ、北日本勢でただ1人勝ち進んだ新田祐大も好気配の走りで激戦を乗り切った。また、近況絶好調の松井宏佑やビッグレース初決勝進出の佐々木悠葵らがファイナリストに名乗りをあげた。
夏の夜の王者を決する決勝は、最終HSで強烈はカマシを放った脇本をゴール直前で交わした松浦が1着。見事に前人未到のサマーナイトフェスティバル3連覇を達成した。
【最終日・12R=サマーナイトフェスティバル決勝】
1/脇本雄太(SS・福井94期)
2/松浦悠士(SS・広島98期)
3/新田祐大(SS・福島90期)
4/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
5/山田英明(S1・佐賀89期)
6/神山拓弥(S1・栃木91期)
7/松井宏佑(S1・神奈川113期)
8/山口拳矢(S1・岐阜117期)
9/平原康多(SS・埼玉87期)
【レース展開】
誘導以下、4佐々木-9平原-6神山、3新田、7松井、8山口、1脇本-2松浦-5山田で周回。赤板過ぎ1センターから脇本が仕掛けると、前受けの佐々木も踏み込んでペースを上げるも、脇本は最終HS過ぎに佐々木を叩き切って主導権取り。脇本には松浦がマークし、3番手の山田は連携離れ、単騎の松井が続いていく。新田も捲りを打つが、脇本の先行の前に中団付近で不発に。最後は松浦が差し脚を伸ばして優勝。2着に脇本が逃げ粘り、3着には松井が入線した。
【サマーナイトフェスティバル=決勝結果】
2車単2-1 560円(2番人気)
3連単2-1-7 4,320円(10番人気)
決まり手:差し-逃げ
優勝/松浦悠士(SS・広島98期)
今回成績/特6・準1・決1
次走出場予定/富山G3(8月3日~6日)
しっかりワンツーができたことはホッとしました。緊張と楽しみが半分半分という感じで、連携を外さないことだけしっかり考えていたので、3連覇というよりは、まず連携が決まったことが良かったと思います。
自分の力だったらどうだったかなという思いもありますし、(脇本は)一番強い選手なので、信頼して付いていました。地区関係なく、長い距離を踏んでいって、本当に強さを感じましたし、普段から話もするのですが、人間性も尊敬できるので、競輪だけではなく、そういうところも連携する要因でした。
理想は単騎勢を入れずに4番手でしたけど、皆が出たので後ろからという感じ。どこから行くかは決まっていなかったですが、前が踏んでいなければ行く、踏んでいればタイミングを見ていくという作戦。あそこから踏んで、踏み出しもあっていたのに、加速していって、最後もすごい粘り脚。付いていても、「強い」の一言でした。
(脇本の)カカリが凄かったので、誰も来ないと思いました。自分もそこまで余力なかったですが、見たら7番(松井)が見えて、あと2センターから音も聞こえたので、最後は踏み込んだ感じ。抜けるかどうかは分かりませんでした。今後、敵として戦う上では、今日の強さを知ってしまったので、改めて怖いなとは感じました。
今までは他地区の選手に付いてきましたが、SSになってからは、近畿や東の選手には付いていません。付くことは凄く勇気もいるし、結果も求められるので、決断した以上は、へたな競走はできないと思っていました。
落車の影響がかなり尾を引きましたが、それがようやく治ってきたなと言う手ごたえを感じています。G2が獲れるということは、G1タイトルにも手がと届くと思うし、しっかりチャンスが来た時に獲れる準備をすること。自分の力でも獲れるようにトレーニングしていきたいですね。今の調子が維持できれば、ここから脚力向上をテーマにして、昨年、一昨年以上の勝負ができると思っています。
\サマーナイトフェスティバル(最終日)注目選手/
【最終日・6R=S級選抜】
「悔しさを忘れずに戦う」
1着:佐藤慎太郎(SS・福島78期)
今日は、最終日で地元地区で、早いレースを走っているところをお客さんに見せたくなかったし、恥ずかしいのですが、その気持ちで最後まで1着を目指して走った結果だと思います。菅田壱道に乗ってレースをずっとみていた感じで、最後まで脚力を温存できたと思います。走り終えて、もう少し脚力が必要だと感じました。(中3日で福井記念だが)今回の悔しさを忘れないように後半戦を戦っていけたらと思います。
【最終日・8R=S級特選】
「責任ある戦いを胸に」
2着:小松崎大地(S1・福島99期)
新山(響平)の形になったので、あとは全部自分の仕事だと思っていました。今日も、ワンツースリーで(上位独占の)パターンがあったのかなと、レース後に思っているので申し訳ないです。調子は徐々に上向いているのですが、当たり前に回れる位置ではないので、しっかりミスなくやっていかないといけないと思っています。(P-Navi編集部)