2023/01/29(日) 23:46
サンケイスポーツ杯G2レジェンドカップ(最終日)
※写真提供:公益財団法人JKA
伊勢崎オートレース場で1月25日に開幕した「G2レジェンドカップ」は本日29日に最終日を迎えた。先日、公営競技史上最年長優勝を達成したばかりの篠崎実や、当大会を3回制覇している高橋貢が注目を集める中、まさにオートレース界の「レジェンド」達が練熟の技巧戦で、初日からしのぎを削った。10mオープン戦となった優勝戦は、その高橋をはじめ、有吉辰也、荒尾聡、篠原睦、伊藤信夫らSGタイトルホルダーが名を連ねる好メンバーでの一戦となった。
【12R=優勝戦】
*8周回4,100m 10mオープン戦
良走路=走路温度8度
1/田辺 誠(川口27期)3.31
2/内山高秀(伊勢崎26期)3.27
3/伊藤信夫(浜松24期)3.29
4/篠原睦(飯塚26期)3.28
5/若井友和(川口25期)3.26
6/荒尾聡(飯塚27期)3.28
7/有吉辰也(飯塚25期)3.30
8/高橋貢(伊勢崎22期)3.27
※右数字は試走タイム
最終日は晴れの良走路だが、優勝戦の時間帯は気温8度、走路温度も8度と冷え込んだ走路コンデイション。試走タイムは若井が3.26でトップタイム。次いで内山と高橋が3.27で続いた。一番人気は好枠の内山で、対抗一番手には篠原が推されるも、3連単1番人気でも25倍以上のオッズが示すように混戦模様となった。
優勝戦。スタート先制したのは内山だったが、篠原が4周回目に捕えて先頭に立つ。篠原を内山、伊藤が追う展開となるが、7周回目に4番手だった若井が、まず伊藤をかわすと、最終周回で内山、篠原をまとめてかわす2車抜きを敢行。大逆転劇を演じた若井はSGを1回、G1を5回制している実力者だが、G2はここまで優勝なし。G2初優勝を成し遂げて、次の地元・川口G1戦へも、最高の弾みをつけた。伊勢崎はこの開催を最後に走路改修に入り、しばらくは本場レースは休止となる。詰めかけたスタンドのファンとも、持ち前のパフォーマンスで若井は喜びを分かち合った。
■レース展開
スタートは2・内山が飛び出して、先手を奪取。2番手には3・伊藤が続くが、4・篠原が1周回3コーナーでインに入り2番手へ。5・若井は序盤4番手からチャンスをうかがう。篠原は4周回目に内山をかわして先頭に立つ。再逆転を狙い内山がピタリと続き、3番手は伊藤、4番手の若井はなかなか仕掛け切れないまま周回を重ねる。外から7・有吉辰也も上位争いに加わってくる中、若井は7周回目に伊藤をかわすして3番手に上がると、最終周回で内山、篠原のインに飛び込むと、最終3コーナーでついに先頭に立ち、そのまま優勝のチェッカー。2着に篠原、3着には内山で入線した。
【G2レジェンドカップ・優勝戦】
2連単5-4 4,350円(27番人気)
3連単5-4-2 11,120円(45番人気)
優勝/若井友和(川口25期)
競走車名:モエルトウコン
ランク:S5
競走タイム:3.360
今節成績:1着・6着・1着・2着・1着
次走出場予定:川口G1(2月8日~12日)
試走の手応えは、昨日と変わらず良かったです。エンジンは何もせず、タイヤは昨日のものが低くなったので、前回地元で乗ったものに換えました。自分なりにスタート頑張って切りましたが、外をギリギリ凌げたので良かったです。
足的に余裕があったのですが、みなさんSGで活躍する選手なので、隙間がなくて、ずっと抜け出せないまま何周も繰り返しました。後半になってエンジンが良く、みんなのタイヤが滑りだしたときに、(伊藤)信夫さんが抜けて、あれで形ができたと思います。最後も中を向けてみたら、伸びました。昨日、抜けなったので、今日は抜けて良かったです。
自分も48歳なので、レジェンドの仲間入りできたかなと思います。今日は自分らしく、インコースねじこむ良いレースできました。これからも精進して頑張っていきます。
写真提供:公益財団法人JKA(P-Navi編集部)