2022/12/17(土) 22:37
九州スポーツ杯G1第57回スピード王決定戦(4日目)
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)
10mオープンのスタートは4・田村治郎が先手を奪い、大外から8・若井友和が2番手、7・松尾啓史が3番手につける。松尾は外から捲りで攻め上げ、2周回3コーナーで田村をとらえて先頭に立つ。若井も3周回目に田村をかわして2番手に浮上。抜け出した松尾がリードを広げて1着。態勢変わらず、若井が2着、田村が3着で入線した。
1着/松尾啓史(山陽26期)
競走タイム3.614
競走車名:ラディカルV
ランク:S14
今節の成績:2着・1着・1着・1着
G1優勝回数:2回(18年浜松:スピード王決定戦)
試走タイムは3.63で二番時計。「タイムが出ていたので、一本道を失敗しなければ抜かれないと思った」という思惑通りのレース運び。4日目はスーパースターへの壮行会もバンク内で行われて、地元ファンの激励を受けたが、まずは地元G1での優出一番乗りで期待に応えた。今節はオール連対、2日目から3連勝と充実。鋭い追い脚で4年ぶり3回目のG1制覇を決めて、年末へ最高の弾みをつけたいところ。
2着/若井友和(川口25期)
競走タイム3.637
競走車名:モエルトウコン
ランク:S5
今節の成績:4着・1着・3着・2着
G1優勝回数:6回(19年川口:開設記念グランプリレース)
「今日はスタート行けたね」と大外から好位置をキープ。試走タイムはインコースを走って劣勢だっただけに、「レースでは外を開けていこうと思った」と切り替えて、巧く上位争いに食い込んだ。G1は今年6回目の優出で、4月の山陽G1令和グランドチャンピオンカップでは優勝戦3着。7枠から3年ぶりのG1制覇をもくろむ。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)
センターから3・桝崎陽介と4・岩崎亮一が飛び出すも、3番手につけた5・松本やすしが間隙をぬって1周回で先頭に躍り出る。7・丹村飛竜はインから攻め上がり、2周回目に桝崎、岩崎をかわして2番手に浮上。抜け出した松本は大きくリードを保ち、そのまま押し切り1着。2着は丹村、さらに離れた3着には桝崎が入線した。
1着/松本やすし(伊勢崎32期)
競走タイム3.514
競走車名:オブセRMC
ランク:S33
今節の成績:2着・2着・2着・1着
G1優勝回数:0回
準決勝戦は見事な速攻劇で、オール連対の優出を決めて「すごく嬉しい!」と笑顔。「G1でこんな良い成績は無かった」ことは、エンジン好調の証拠でもある。G1は2020年2月の飯塚以来の優出。雨走路は歓迎ではないとのことだが、優勝戦は10線の4枠から再び素早い攻めを披露できるか。念願の記念初Vに期待が集まる。
2着/丹村飛竜(山陽29期)
競走タイム3.543
競走車名:ヒシャカク
ランク:S8
今節の成績:1着・1着・6着・2着
G1優勝回数:2回(22年浜松:スピード王決定戦)
ロッカーに引き上げると、開口一番は「緊張した!」。スーパースターの壮行会をともに行った松尾啓史が先に1着を取ったことで、「ドキドキした」とプレッシャーを感じたという。抜け出した松本には、行った者勝ちの走路コンディションで及ばなかったが、外を回る選手が多い中、冷静にイン戦を選択して優出を決めた。今年は最初のG1、浜松のスピード王で5年ぶりのG1制覇。今年最後のG1、地元のスピード王をVで締めくくれるか。
※G1優勝回数の( )は直近の優勝開催
【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)
単独0mハンデの1・石橋大がスタートを残してレースの主導権を握る。2番手に4・三浦康平が追い上げて、石橋を追うが、逃げる石橋の前に、差はなかなか詰まらない。三浦を振り切った石橋が1着ゴール。2着に三浦で28期のワンツー決着。3着には7・有吉辰也が入線した。
1着/石橋大(山陽28期)
競走タイム3.555
競走車名:ガロモガ
ランク:A117
今節の成績:5着・1着・4着・1着
G1優勝回数:0回
今日一番の歓声がロッカー内に響いた。試走は3.53で、メンバー中、ダントツの一番時計をマーク。「緊張するかと思ったけど、しなかった」。単独0mハンデからスタート譲らず先手を握ると、「自分のコースを走ろう」と心がけて6周回を逃げ切った。これがデビュー20年で初のグレードレース優出となり、仲間たちの祝福を受けた。優勝戦も0mハンデからの動向に注目だ。
2着/三浦康平(伊勢崎28期)
競走タイム3.547
競走車名:マックイーン
ランク:A32
今節の成績:4着・2着・5着・2着
G1優勝回数:1回(11年山陽:平成チャンピオンカップ)
前を行く同期を追ったが、「走路的に仕掛けられなかった」。それでもスタートから好位に付けて、今年のグレードレースでは日本選手権に次いで4回目の優出を決めた。年末のスーパースターには5大会ぶりの参戦が決まっており、「流れも良いですね」と波に乗っている。山陽G1の優出は、G1初優勝を決めた2011年の平成チャンピオン以来。その時と同じく赤の勝負服で、11年前の再現を狙う。
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(湿走路)
3・緒方浩一がスタートを決めるも、8・青山周平も大外一気に2番手まで伸びてくる。緒方が逃げるも、2周回3コーナーで青山がインに入り、先頭を奪還。青山は大きくリードを広げて1着ゴール。3番手から1・大月渉が逆転を狙って追い上げてくるも、緒方が2着をキープ。大月が3着に入線した。
1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム3.486
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
今節の成績:2着・3着・1着・1着
G1優勝回数:20回(22年浜松:プレミアムカップ)
クランク交換など大整備を施して、準決勝戦も人気にしっかりと応える1着で突破。不安定走路の中、3日目から連勝で、大会連覇にも王手をかけた。今年は5連続優勝を含み、グレードレースはSGを2V、G1を4V、G2も1Vと、V量産してきた。4連覇に挑むスーパースターを目前に控え、ここでも圧倒的な強さを改めて示すか。
2着/緒方浩一(山陽30期)
競走タイム3.502
競走車名:グレート・ムタ
ランク:A47
今節の成績:1着・2着・3着・2着
G1優勝回数:1回(13年山陽:スピード王決定戦)
発表は湿だったが、所々が濡れている斑(ぶち)気味の走路。大好物の走路状況も追い風となり、青山周平には捌かれたものの2着で、地元勢から4人目のファイナリストに名を連ねた。G1優出は、2017年のスピード王決定戦以来、5年ぶり。優勝戦は10線最内の2枠から、持ち前のスピードを活かす展開に持ち込めるか。初のG1優勝を果たした2013年の当大会以来、9年ぶり2回目のG1制覇を目指す。
※G1優勝回数の( )は直近の優勝開催
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m
1/石橋大(山陽28期)0m
2/緒方浩一(山陽30期)10m
3/三浦康平(伊勢崎28期)10m
4/松本やすし(伊勢崎32期)10m
5/丹村飛竜(山陽29期)10m
6/松尾啓史(山陽26期)10m
7/若井友和(川口25期)10m
8/青山周平(伊勢崎31期)10m
シリーズ4日目は気温も8度までしか上がらず、小雨が降ったり、日が差したりの不安定な天気の中、全12レースが湿走路の発表のもと行われた。不安定走路なだけに、地元の利も働いたか、石橋、緒方、丹村、松尾と4名の山陽勢が優出するなど地元勢の活躍が目立った。また、シリーズリーダーの青山も大整備して連勝。大会連覇を成し遂げるのか、注目を集める。
最も気になるのは、最終日の天気。下の写真のように、4日目の最終レース終了後に、山陽走路は雪が舞った。予報では曇り予報だが、雪マークも出ており、走路コンディションには細心の注意が必要だろう。
優勝戦は0mハンデに石橋で、10mに7人が並ぶ、0‐10のハンデ戦。青山の大会連覇か、地元勢が意地を見せるか、それとも……。2022年ラストのG1戦で、スピード王の座に輝くのは!?
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【山陽オートG1プレイバック】
令和グランドチャンピオンカップ(22年4月)
優勝者:平田雅崇
スピード王決定戦(21年12月)
優勝者:青山周平
令和グランドチャンピオンカップ(21年4月)
優勝者:丸山智史
スピード王決定戦(20年12月)
優勝者:木村武之
プレミアムカップ(20年9月)
優勝者:早川清太郎
令和グランドチャンピオンカップ(20年6月)
優勝者:長田恭徳
プレミアムカップ(19年9月)
優勝者:鈴木圭一郎
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4日目第2レース終了後に、走路内において「スーパースター王座決定戦トライアル戦」壮行会が行われました。
山陽オートを代表して参戦するのは、松尾啓史選手と丹村飛竜選手の2名。
「メッセージボード」も手渡され、年末の大一番に向けて、ファンからの熱い激励を受けました。
松尾啓史選手
(山陽競走成績第1位/3大会ぶり10回目)
「いろいろな人に支えられて、やるべきことはやってきました。年末、盛り上げるレースができるように頑張ります。応援してください」
丹村飛竜選手
(SG・プレミアムカップ優勝戦得点2位/3大会ぶり3回目)
「期待に応えられないかもしれないですが、一生懸命走ります。応援よろしくお願いします」(P-Navi編集部)