2022/09/11(日) 10:25
さわやか杯G1第29回ムーンライトチャンピオンカップ(4日目)
【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
阿部剛士がフライング。2回目のスタートで10線から飛び出したのは5・前田淳で、0mハンデの1・湯浅浩を飲み込んでいく。8・荒尾聡も大外から好スタートを決めて2番手につけると、4コーナーで前田を捲り切り、早くも抜け出しに成功。7・松尾啓史は前田、松本やすしを捌いて3周回目に2番手まで上昇。松尾は荒尾との差を詰めていくが、荒尾が振り切って1着。2着に松尾。3着に松本やすしが入線した。
1着/荒尾聡(飯塚27期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走タイム3.395
競走車名:デフジャムAK
ランク:S3
今節の成績:3着・5着・2着・1着
G1優勝回数:11回(21年飯塚:ダイヤモンドレース)
今節は3日間未勝利だったが、勝負所の準決勝戦で見事な速攻を決めて、優出一番乗りを果たした。「スタートをかなり良く切ることができきたので、展開にも恵まれました」。終盤は松尾啓史が追い上げてきたが、「すごい勢いできているのが見えて、ダイヤモンド(最終周回で優出を逃す)が頭をよぎりました」と、しっかり抑えきって1着。エンジン状態は脚色も悪くなく、最終レースの時間帯に合わせて調整を試みる。優勝戦は6枠から、通算12回目、伊勢崎では12年ぶり2回目のG1制覇を狙う。
2着/松尾啓史(山陽26期)
競走タイム3.399
競走車名:ラディカルV
ランク:S15
今節の成績:4着・6着・4着・2着
G1優勝回数:2回(18年浜松:スピード王決定戦)
ここまで確定板を逃していたが、前日にクランクを戻したことで良化。気になっていた手前の弱さだが、「セッティングして手前の音にも自信がありました」。抜け出した荒尾に対しても、鋭い追い上げで迫っており、ようやく持ち味を発揮。スタートも準決勝戦では「(フライングがあった)1回目が良かったけど、2回とも悪くなかった」。もちろん8周回になるのは好材料で、4枠から通算3回目のG1優勝を目指す。
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0mハンデから1・木村義明が先制を決めて、逃げていく。8・高橋貢は10線大外から1周回で中団位置につけて機をうかがう。高橋は2周回目に3車をかわして先頭に躍り出ると、リードを広げたまま、1着ゴール。2番手は木村が粘り、追い上げてきた6・浦田信輔が最終周回で2度インに入るが、ともに流れたところを木村が再度逆転して、2着をキープ。地元22期のワンツー決着となった。浦田は攻めるも3着で優出を逃す。
1着/高橋貢(伊勢崎22期)
競走タイム3.412
競走車名:Rウルフ
ランク:S11
今節の成績:2着・1着・4着・1着
G1優勝回数:28回(21年飯塚:開設記念レース)
鮮やかな速攻劇で、地元戦3節連続の優出を決めた。今節はピストン交換も行い、準決勝戦もエンジンの感触が試走からよく、「最近にはない感じで動いてくれました」と高評価。強いて言えば「タイムはもう少しほしい」。4日目の勝利で、現役単独の最多勝利数は1568勝に更新。優勝なら通算212回目。また多くの記録を、自らの走りで塗り替えていくか。
2着/木村義明(伊勢崎22期)
競走タイム3.461
競走車名:アイギス
ランク:A149
今節の成績:3着・1着・2着・2着
G1優勝回数:0回
準決勝戦の激しい2着争いはロッカーでも歓声が起こった。「浦田に2回入られてしまったけど、はらんでいたので、差し返すことができましたね」。ハンデが重化した中での準決勝戦だったが、激戦を制して2着を守り切り、実に25年ぶりとなるG1優出を手にした。「貢がすぐ来たから、これに付いていければと思いました」。ここまでオール掲示板入りしており、もちろん車の状態は良く、スタートもアドバイスを受けて切れている。優勝戦は0mハンデの2枠から、再度の好走に期待。
※G1優勝回数の( )は直近の優勝開催
【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0mハンデから栗原勝測がスタートを決めて、レースをけん引する。4番手だった4・森本優佑が2周回1コーナーでインに飛び込み、流れるも2番手に浮上。ほぼ同タイミングで、5・吉原恭佑、6・新井恵匠、7・佐藤貴也が落車(吉原が落因)。森本は3周回で栗原をかわして先頭に立ち、抜け出した森本を8・早川が追う展開となる。早川は最終周回3コーナーで森本をとらえて1着。2着入線は森本も、2周回の動きで失格(反妨)となり、2着には栗原が繰り上がった。
1着/早川清太郎(伊勢崎29期)
競走タイム3.428
競走車名:シナモン
ランク:S5
今節の成績:3着・6着・1着・1着
G1優勝回数:10回(22年川口:キューポラ杯)
事故レースのため笑顔は見られないが、大事な準決勝戦をクリア。「1着が取れたのは良かった」と安どの表情を見せる。準決勝戦は「スタートで遅れて、難しいレースになってしまった」と振り返る。エンジン的にも納得はできておらず、「まだまだ機力が足りていないです。全体的に底上げをしたい」。もちろん期待されるのは、相性抜群のムーンライトで6回目の優勝&連覇。優勝戦までに、どこまで仕上げ切れるか。「精一杯の整備をしたいと思います」。
2着/栗原勝測(伊勢崎20期)
競走タイム3.458
競走車名:サバイバルMK
ランク:A191
今節の成績:1着・1着・3着・2着
G1優勝回数:0回
ここでもベテランが躍動。「事故レースですから、素直には喜べない」ものの、久しぶりのG1優出でファンの喝さいを浴びた。今節は初日から連勝を決めるなど、ここまで確定板を外しておらず、準決勝戦もプラグ交換が奏功して、エンジンはさらに良化。持ち味のイン戦を存分に発揮した。G1優出は2010年山陽のスピード王決定戦以来で約12年ぶり。「0mハンデから、また自分のレースをしたいですね」。
※G1優勝回数の( )は直近の優勝開催
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
0mハンデの1・中野光公がスタートを残して、逃げの展開に持ち込んでいく。2番手には4・岩田行雄がつけ、8・青山周平は後方から着実にさばいてポジションを上げていく。岩田は中野のすぐ後位に迫るが仕掛け切れない。5周回目で青山は3番手まで浮上してくると、最終周回2コーナーで岩田をかわして2番手、さらに逃げる中野に詰め寄ったところでゴール。逃げきった中野が1着で、2着に青山。3着は岩田が入線した。
1着/中野光公(伊勢崎25期)
競走タイム3.429
競走車名:ハピネス
ランク:A123
今節の成績:4着・1着・1着・1着
G1優勝回数:0回
ハンデ重化だった準決勝戦だが、勢いは止まらず。青山周平の追撃をしのいで逃げ切り、2日目から3連勝でG1優出を決めた。「エンジンの仕上がりは最高だと思います。特に直線が良いですね」と手ごたえを掴んでおり、ロッカーでの祝福にも、「信じられない」と笑顔。ムーンライトは3年前にも優勝戦に進出するなど好相性で、その時は3着。0mハンデの3枠から「優勝戦に乗ったからには、優勝を目指します!」。
2着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム3.407
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・4着・2着・2着
G1優勝回数:18回(22年飯塚:ダイヤモンドレース)
スーパーハンデの宿命ともいえるが、初日こそ1着スタートを切ったものの、厳しい展開のレースが続く。それでも準決勝戦は「途中からうまく展開をつかめた」ことで、しっかりと優出を決めてきた。エンジン状態は「SGグランプリの時の方が良いけど、まだ改善できる」とのことで、優勝戦までに策を練って、仕上がりを図る。優勝戦は実力者が前に並ぶ中、「厳しい戦いにはなると思うけど」としながらも、単独20線から8周回を使って優勝を目指す。勝てばG2稲妻賞から4連続グレードレース優勝、そして通算80回目の優勝、さらに通算700勝も同時達成となる。
※G1優勝回数の( )は直近の優勝開催
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m
1/栗原勝測(伊勢崎20期)0m
2/木村義明(伊勢崎22期)0m
3/中野光公(伊勢崎25期)0m
4/松尾啓史(山陽26期)10m
5/高橋貢(伊勢崎22期)10m
6/荒尾聡(飯塚27期)10m
7/早川清太郎(伊勢崎29期)10m
8/青山周平(伊勢崎31期)20m
※右の数字はハンデ
ハンデ重化した軽ハンデ勢が、準決勝戦でも活躍。
優勝戦は栗原勝測、木村義明、中野光公の3人が0mハンデに並んだ。
10線は最内の松尾から、高橋、荒尾、早川、そしてスーパーハンデの青山が単独で20線に位置する。
今節はスーパーハンデの挑戦が続く青山に、まず注目だろう。準決勝戦も厳しい展開を克服して優出圏内に入っており、8周戦になるアドバンテージも生かして、どこまで追い上げられるか。
気配一変の松尾啓史、絶対王者の高橋貢、準決勝戦を鮮やかに勝利した荒尾聡、ムーンライトは抜群の相性を誇る早川と10線の面々も意地を見せたいところ。
なお、最終日の天気予報は晴れのち曇り。降水確率は10%で、天気の変化が大きかった今節だが、優勝戦は準決勝戦に引き続いて良走路での決戦を迎えられそうだ。
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G1ムーンライトチャンピオンカップ・レポート
2021年9月伊勢崎G1
優勝者:早川清太郎
2020年9月伊勢崎G1
優勝者:小林瑞季(P-Navi編集部)