2022/09/04(日) 19:28
岐阜競輪開設73周年記念「長良川鵜飼カップ」最終日
9月1日より4日間の日程で開催された岐阜競輪開設73周年記念「長良川鵜飼カップ」G3は、初日こそ雨天のレースになったものの、2日目以降は移りゆく季節を感じるひつじ雲が点在する天候のもと熱戦が繰り広げられた。
準決勝では、好位から快心の捲りを放った岩本俊介や佐藤慎太郎、今シリーズ唯一3連勝の平原康多と眞杉匠の関東勢、窮地を打開した松浦悠士、好気配の大槻寛徳、そして難局を乗り切った山口拳矢をはじめ志田龍星、川口聖二の岐阜3車が決勝進出を決めた。
決勝は、関東ラインを追った松浦が、チャンスを逃さずに混戦を捲ると、平原の追撃を凌いで1着フィニッシュ! 富山記念に続いての記念連覇、そして通算17回目の記念優勝を手にした。
※3日目のレポートはこちら
※競輪ルーキーシリーズ2022プラスの結果はこちら
【岐阜競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/山口拳矢(S1・岐阜117期)
2/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
3/眞杉匠(S1・栃木113期)
4/大槻寛徳(S1・宮城85期)
5/平原康多(SS・埼玉87期)
6/志田龍星(S2・岐阜119期)
7/松浦悠士(SS・広島98期)
8/川口聖二(S1・岐阜103期)
9/岩本俊介(S1・千葉94期)
【レース展開】
誘導以下、3眞杉-5平原、7松浦-4大槻、6志田-1山口-8川口、9岩本-2佐藤で周回。まず岩本が上昇すると、赤板で眞杉は突っ張る。すぐさま志田がスパートして、打鐘過ぎに眞杉を叩いていく。山口は眞杉のけん制を受けつつも、志田の番手を守る。志田の先行で、眞杉が3番手、松浦が5番手で最終HSを通過。最終2コーナー過ぎから眞杉が捲りを打つと、松浦も捲りを仕掛け、さらに山口も合わせて番手捲りを打つ。山口と眞杉の争いを、松浦がまとめてとらえていくと、平原はスイッチして松浦を追う。抜け出した松浦は、平原の逆転を許さずに押し切り優勝。2着に平原、3着には大槻が入線した。
【岐阜競輪G3(最終日)12R=決勝結果】
2車単7-5 1,240円(4番人気)
3連単7-5-4 5,590円(16番人気)
決まり手:捲り-マーク
優勝/松浦悠士(SS・広島98期)
今回成績/特5・二1・準2・決1
次走出場予定/共同通信社杯G2(9月16日~19日)
関東勢が中部分断をしてくるだろうと読んでいました。眞杉(匠)君がだいぶ脚力を消耗していたので、眞杉君が仕掛けたタイミングで一緒に動いて、平原(康多)さんさえ越えれば勝負になるかなという感じでした。すんなり越えたのですが、向かい風で平原さんが迫ってきているのが見えて。ヤバいと思ったのですが、なんとか押し切れました。嬉しいです。次走の共同通信社杯では、勝ち上がりを大切にしていきたい。その先に脇本(雄太)さんと対戦することがあると思うので、その時は、一矢報いることができるようにしたいです。
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\岐阜競輪G3(最終日)注目選手・ピックアップ/
【最終日・7R=S級特選】
最終日をしっかり締めくくる
1着/不破将登(S1・岐阜94期)
最終日、しっかり締めくくりたいと思い、擦過傷と打撲があるのですが自転車も大丈夫だったので走りました。復帰戦ということもありましたが、それ以上に気持ちが入っていたと思います。昨日は、空回りしたところもありました。もう少し余裕を持てるようにしたいです。今回は4日間が番手の競走だったのですが、自力で戦っていたら、あそこまで行けたか分かりません。後輩のおかげですね。これからは番手の競走が増えると思うので、しっかり準備します。
【最終日・8R=S級特選】
課題を克服しレベルアップを図る
1着/犬伏湧也(S1・徳島119期)
もっと流れのある競走をしたいです。脚を使わずに、打鐘を迎えて仕掛けられるようなレースを意識していかないといけないと思っています。力プラス、技術が身につけば、競走スタイルにバリエーションも増えてくると思いますし、課題は山積みです。勝ち上がりで、先頭で風を切るレースをしないといけないと自覚しているので、そこを改善してきたいですね。強い先行選手のレースをお手本にしながら、レベルアップできたらと思っています。(P-Navi編集部)