【オールスター競輪】加藤慎平×脇本雄太(特別対談)

2022/08/01(月) 12:00

【オールスター競輪】加藤慎平×脇本雄太(特別対談)

【第65回オールスター競輪G1・特集】
加藤慎平×脇本雄太(特別対談)

元競輪選手で現在は解説者として活躍している加藤慎平氏が、8月に西武園競輪場で開催されるG1レース「第65回オールスター競輪」(8月9日~14日)に出場するトップレーサーに直撃します! 今回は8月1日からチャリレンジャーに加わった、脇本雄太選手(S1・福井94期)が登場。今年のダービー王でもあり、オールスター競輪2回目の制覇を目指す脇本選手に迫ります__。

***************

加藤 オールスター競輪ではファン投票によって、ドリームレースに選出。ワッキー(脇本選手)にとっては、毎年のことだとは思うけど、ファンの方にシンプルに伝えたいことは?

脇本 特に昨年の10月からケガで戦線離脱してしまったこともあったのですが、なるべく競輪というものに、しっかりと重点を置いて戦っていこうと思っている分、このように評価してくださったことを、僕自身うれしく思いますし、オールスター競輪でもしっかりと返していきたいと思っています。

加藤 東京五輪のあと、競輪に復帰してから約1年が経ったけれど、この一年はどうだった?

脇本 正直、ケガに悩まされた一年だったと思います。

加藤 その中で、今年は長期欠場も経て、5月の日本選手権競輪ではG1優勝。すでにKEIRINグランプリへの出場権がある状態だけれど、今年の一年については?

脇本 人によって、見方は違うかもしれないですけれど、僕は日に日に脚力という部分が落ちてきているのかなという印象を受けています。これからは、脚力が劣化していかないように、気合を入れてがんばっていこうというのが、現状ですね。

加藤 これだけレースで結果を出している中でも、ワッキーは100%ではないな、と見ていてわかるのだけれど、そういった部分は、練習からの自覚もある?

脇本 そうですね。一番は、練習環境が整っていないのがありますね。それ自体は仕方ないことだと思いますし、あと一年くらいかけて、しっかり作っていきたいと思います。

加藤 まだ、バタバタだよね。

※西武園のイメージやオールスターへの意気込みは…!?

加藤 今年のオールスター競輪の開催地は西武園競輪場だけど、このバンクの印象は?

脇本 僕自身が200勝を達成したバンク(2015年9月に達成)なので、ゲンはいいと思っています。戦法的には、先行が残りやすい、捲りでは届かないイメージもあるので、なるべく後手を踏みたくないですね。

加藤 ワッキーはスタイルが変わっていないけど、対戦相手はかなり変わってきたよね。

脇本 そうなんですね。僕に対する対応の仕方に、磨きがかかってきていると思います(笑)。3つのラインが連なってくるのか、バラバラなのか。それだけでも、かなりきつい状況です。

加藤 脇本包囲網のように、ほかのラインが阿吽(あうん)の呼吸だったりもするよね。

脇本 それが一番怖いですよ。でも、それも力でなるべく打開したいと思っています。もちろん、力だけは打開できないのが日本の競輪でもあるので、どこまで通用するのか?と自分では思っていても、どうしても……という部分はありますけれど。

脇本雄太
今年5月の日本選手権競輪を制した脇本選手

加藤 さて、現時点で本番のオールスター競輪まであと2週間ほどだけど、トレーニングはどうかな?

脇本 まだ度合いでいったら半分くらいですね。練習環境もそうですけど、そこで焦らずに、がんばっていきたいと思います。調整はあまりするつもりはなくて、7月の末に競技大会(2022ジャパントラックカップ)に出ます。オリンピックとしての競技人生は終わっているのですが、国内ではできる限りの競技生活は続けていくつもりです。あくまで競輪を走る上で、負担のない程度ですが、しっかりとがんばっていきたいです。

加藤 そこで、ワッキーの培った経験だったり、パフォーマンスだったりを伝えていきたいと?

脇本 それももちろんありますけれど、東京五輪が終わって、ここまでの競技人生での経験を腐らせるわけにはいかないと思っているからですね。できる限りになりますが、教えるというか、広めていきたいところはあります。

加藤 さすがだね。では、最後になるけど、オールスター競輪への意気込みを改めて聞かせてもらえるかな。

脇本 僕自身、昨年のオールスターは決勝2着でという結果で、優勝には届きませんでした。今年の西武園のオールスター競輪では、そのリベンジができるように。オールスター競輪の2回目の優勝を目指して、がんばっていきたいと思います!

***************
(加藤慎平プロフィール)
1978年5月18日生まれ(44歳)、岐阜県出身。2005年12月に全日本選抜、KEIRINグランプリを制覇し競輪界の頂点に立った。この時の月額獲得賞金1億3千万円は競輪界レコード記録。2018年12月に現役引退後は様々な分野でマルチに活躍している。YouTubeチャンネル「ペーちゃんねる」にて配信中。

(脇本雄太プロフィール)
1989年3月21日生まれ(33歳)、福井県。2008年7月に第94期生として福井競輪場でデビュー。2018年のオールスターでG1初優勝すると、2018年と2020年に寛仁親王牌、2020年に高松宮記念杯、2019年、2022年には日本選手権を優勝と、ここまで通算6回のG1優勝。自転車競技では日本代表として2016年にリオデジャネイロ五輪、2021年には東京五輪に出場。2022年8月1日よりチャリロト・スポンサード選手に仲間入り。

***************
第65回オールスター競輪G1のチャリロト特設サイトを公開中!

オールスター競輪特設サイト

加藤慎平さんの開催展望をはじめ、チャリロトのオールスターによる開催注目選手&決勝予想を掲載!
オールスター競輪の開催データも満載ですので、ぜひご覧ください!
特設サイトは、こちらから(P-Navi編集部)

閉じる

新着ニュース一覧