平塚競輪オールガールズ(最終日)レポート

2022/07/01(金) 23:55

平塚競輪オールガールズ(最終日)レポート

2022年7月1日 平塚競輪

「ALL GIRL'S 10th Anniversary」最終日

2012年7月1日、平塚競輪場でスタートしたガールズケイリンは、今年で10周年を迎えた。
そして、10周年を記念して企画された「ALL GIRL’S 10th Anniversary」が6月29日から7月1日までの3日間、ガールズケイリン発祥の地・平塚において開催された。
今開催にはガールズケイリン選手82名が集結。A、Bの2つのグループに別れ、各々トーナメントで勝ち上がり、決勝を目指す戦いとなった。初日1Rでは小林莉子が鋭い差し脚で、1期生の健在ぶりを見せてシリーズが開幕。12レース全てがガールズ戦となる初の試みで、初日から熱のこもったレースが繰り広げられた。
迎えた最終日。ガールズ決勝B(11レース)は、バンクの特徴とレース展開を読み切った柳原真緒が、最終HS最後方から捲って1着でゴール。そして、ガールズ決勝A(12レース)は、捲り対決となった児玉碧衣と佐藤水菜が大接戦を演じ、写真判定の結果、1着同着での優勝。場内がどよめく劇的な決着となった。

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【平塚競輪(最終日)11R=ガールズ決勝B】
1/尾崎睦(神奈川108期)
2/柳原真緒(福井114期)
3/尾方真生(福岡118期)
4/小林莉子(東京102期)
5/小林優香(福岡106期)
6/梅川風子(東京112期)
7/小坂知子(岐阜104期)

【レース展開】
平塚オールガールズ

平塚オールガールズ

平塚オールガールズ

誘導以下、7小坂、5小林優、1尾崎、3尾方、4小林莉、2柳原、6梅川で隊列が整う。残り2周から梅川が上昇をはじめ、中団4番手に入る。引いて5番手の尾方が打鐘から動くと、尾崎も合わせて前に踏んでいく。尾方は最終HSで尾崎を叩いて先行態勢に入り、尾崎は番手で小林莉と並走。隊列が短くなったところを6番手の梅川が捲りを放ち、最終3コーナーで尾方を捕らえて先頭に立つ。最後方から柳原も捲りで迫り、抜け出した梅川をゴール前でかわして1着。2着に梅川、3着に小林優が入線した。

【平塚競輪(最終日)11R=結果】
2車単2-6 2,590円(15番人気)
3連単2-6-5 9,590円(43番人気)
決まり手:捲り-捲り

柳原真緒
1着/柳原真緒(L1・福井114期)
今回成績:予2・準1・決1

初日、2日目のレースを見て、逃げたり、早めに捲っていった方が有利なのかなという印象で、仕掛けが速くなるだろうと思ったので後ろにいました。行けたと思ったのはゴール線手前くらいです。ファンの声援のおかげで、優勝できました。そして、プレッシャーを力に変えることができたと思います。私は7回生ですが、ガールズケイリンが10周年を迎えられたのは、本当に先輩方がすごいことをしてくれたおかげだと実感しています。次はサマーナイト(ガールズケイリンフェスティバル)ですが、いい成績を残して、決勝に乗りたいです。そして今年はグランプリを決めたいと思います。

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【平塚競輪(最終日)12R=ガールズ決勝A】
1/石井寛子(東京104期)
2/奥井迪(東京106期)
3/荒川ひかり(茨城110期)
4/鈴木美教(静岡112期)
5/荒牧聖未(栃木102期)
6/佐藤水菜(神奈川114期)
7/児玉碧衣(福岡108期)

【レース展開】
平塚オールガールズ

平塚オールガールズ

平塚オールガールズ

誘導以下、1石井、2奥井、3荒川、7児玉、4鈴木、6佐藤、5荒牧で周回。そのままの隊列で打鐘を通過し、最終HSで2番手の奥井が仕掛けて先行態勢に入る。2番手に石井が続く。最終2コーナー過ぎに4番手の児玉が捲りに出て、逃げ粘る奥井との差を詰めていく。直線で児玉が奥井を捲り切るも、6番手から捲り仕掛けた佐藤も強襲。両者が並んだ態勢でゴールとなり、長い写真判定の結果は1着同着優勝。奥井後位から差し脚を伸ばした石井が3着に入った。

【平塚競輪(最終日)12R=結果】
2車単6-7 180円(1番人気)
2車単7-6 200円(2番人気)
3連単6-7-1 560円(1番人気)
3連単7-6-1 620円(2番人気)
決まり手:捲り-捲り

佐藤水菜と児玉碧衣
1着同着/佐藤水菜(L1・神奈川114期)
(写真左)
今回成績:予1・準1・決1

児玉選手より前にいたかったですが、自分のタイミングを見つつ、後ろから仕掛けようと思っていました。前を追うことに一生懸命で、がむしゃらに児玉選手の背中を追うだけ。ゴールでは、どうかな?という感じでしたが、届いてくれという思いでした。連日、ファンの皆さんの声援が大きくて、地元の力の偉大さを感じましたし、ガールズをケイリン走る機会が少ない中でも、応援してくれて感謝です。次のサマーナイト(ガールズケイリンフェスティバル)でも、しっかり1着で優勝できるように頑張ります。

1着同着/児玉碧衣(L1・福岡108期)
(写真右)
今回成績:予1・準1・決1

サトミナ(佐藤水菜)が捲りで来ると思っていました。サトミナは連日強かったし、上りタイムも出ていたので、先に行かれたら抜くことできないと思っていたので。奥井さんが先行して、あとは自分のタイミングで先に仕掛けたいと思っていました。年々、ガールズケイリンのレベルがかなり上がってきて、やりがいを感じています。1期生が築き上げてきたことはすごく大きいので、自分ももっと盛り上げられるように頑張りたいです。これからも目の前の一戦一戦をしっかりと走りたいと思います。

※ALL GIRL'S 10th Anniversary
最終日の注目選手ピックアップは
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【平塚競輪(最終日)1R=L級ガ般B】
下条未悠
ここからステップアップ!
1着:下条未悠(富山118期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

今節はしっかり自力勝負をしようと思ってきたので、最終日の一般戦ですが、1着を取って帰れるのは大きなことだと思います。昨年に比べて、末着を取ることも減り、逃げて確定板に乗ることも増えてきたので、この調子でしっかり頑張っていきたいです。今シリーズは、強い選手を間近に見るいい機会だし、いろいろなところを見て、自分に取り入れることができるチャンスとなりました。これを踏み台にして頑張っていきたいです。

【平塚競輪(最終日)8R=L級ガ選B】
中村由香里
みんなに感謝する10周年
2着:中村由香里(東京102期)

オールガールズをこれからも続けてやって欲しいなと思います。今回参加した82名の気持ちの高さをひしひしと感じました。開催中に1期生、2期生、3期生がいたからこそ、今のガールズケイリンがあることを若い子達が気付きはじめて、最終日に自然と感謝の気持ちを述べてくれました。みんなでこの開催を成功させたい思いが日に日に強くなって、全員がひとレース、ひとレース、いい競走を作っていこうという気持ちが増していった感じがありました。後輩がいたからこそ、迎えられた10周年、みんなに感謝です。10年の成果を見せられた開催だったと思います。(P-Navi編集部)

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