2022年6月7日　取手記念G3

取手競輪開設72周年記念「水戸黄門賞」最終日
第9レース／レインボーカップA級ファイナル

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

取手記念の最終日・第9レースに行われたレインボーカップA級ファイナルは、A級トップクラスが集う中、次期のS級入りを決めていない台和紀と橋本瑠偉の勝負駆けにも注目が集まった。レースは、その台を番手にラインを組んだ齋木翔多が打鐘で先行態勢に入り、他を寄せ付けない走りを見せる。番手から台が抜け出しを図るが、8番手から北野良栄が力強い捲りを繰り出して1着をもぎ取った。
1着の北野、2着の台、そして3着の八谷誠賢の3選手が、S級2班への特別昇級を決めた。

【取手記念G3（最終日）9R＝レインボーカップA級ファイナル】
1／小原唯志（A1・茨城101期）
2／栗山俊介（A1・奈良103期）
3／久保田泰弘（A1・山口111期）
4／台和紀（A1・埼玉83期）
5／齋木翔多（A1・静岡115期）
6／北野良栄（A1・愛知95期）
7／橋本瑠偉（A1・栃木113期）
8／八谷誠賢（A1・福岡77期）
9／寺沼将彦（A1・東京111期）

【レース展開】

誘導以下、7橋本―1小原－9寺沼、2栗山-6北野、5齋木－4台、3久保田、8八谷で隊列が整う。栗山が赤板後に先頭に立つと、打鐘前に齋木が叩いて主導権を握っていく。橋本も打鐘過ぎからスパートして前団に襲い掛かるが、齋木も譲らない。両者の先行争いで、橋本追走の小原も自力に転じて前に踏むが、齋木マークの台が牽制して最終4コーナーから抜け出しを図る。8番手になった北野は最終2コーナー過ぎに、自ら捲りを打って前を追う。ゴール前で台を捕らえた北野が1着ゴール。2着に台、最後方から大外強襲の八谷が3着に入線した。

【取手記念G3（最終日）9R＝レインボーカップA級F結果】
2車単6-4　42,020円（69番人気）
3連単6-4-8　340,600円（462番人気）
決まり手：捲り－差し

優勝／北野良栄（A1・愛知95期）

「栗ちゃん（栗山俊介）とは仲も良いですし、どんな展開でも信頼していました。
ホームでは苦しいと思ったけど、あとは自分のタイミング。前が団子になっていたので、吸い込まれる感じで、いけるんじゃないかなとは思っていました。S級に戻っても、まだまだ足りない部分があるので、また積極的に頑張ります。
賞金も良いところまで来ていますし、少しでも積み上げて、ダービーにも頑張って出たいです。
今日のオッズもあまり僕からは売れていなかったので、もっと買っていただける選手になりたいと思います」

◆2着の台和紀
「齋木君のおかげですね。（栗山が）先に切ってくれたので、流れがきました。やはり9車は前々ですね。最後3コーナーで誰か見えたので、申し訳ないけど踏ませていただきました。これは大きいです。練習仲間のみんなと、またS級で頑張りたいですね」

◆3着の八谷誠賢
「早くに全体を動かしてチャンスを探ろうと、いろいろと狙ってはいました。A級降級後は、ちょっと苦労しましたが、ここからが本当の戦いの場。また新たに気持ちを引きしめて、叩き直していきます」(P-Navi編集部)